人材派遣業のアルファスタッフなど4社で幅広い人材事業を展開するアルファ1グループ。傘下のアルファプランニングでは業界初となる、サテライトオフィスを拠点に障がい者雇用をトータルサポートする事業を手掛け、障がい者雇用率達成と課題解決に貢献する。
企業の障がい者法定雇用率は2021年3月に2・3%へ引き上げられる。
雇用率を達成できていない企業は全体の半数以上、かつてはグループ中核のアルファスタッフも例外ではなかった。「そこで考えた末の答えが、人材採用のノウハウと、グループ内で擁する障がい者サポートのノウハウを合わせること。そうすれば自社のみならず多くの企業、働きたい人を支援できると考えました」と神田孝謙代表は言う。
グループのアルファサービスは14年から就労継続支援A型事業所を運営。利用者30人のうち6割が精神障がい者だ。
「日本では労働可能な障がい者のうち、働けているのはわずか13・7%。当社では、特に年間5万人ペースで増えている精神障がい者を雇用創出の中心にしています」
「採用方法がわからない」「業務の切り出しが困難」「定着しない」といった企業の課題を解決するために始めたのが、障がい者ワークサポートオフィス「アルファスマイル」だ。
採用支援や人材紹介から職場・職域の創出、定着サポートまで行う。企業はサテライトオフィスの中で安心して雇用でき、今まで働く機会が限られていた障がい者の雇用創出にもつながる。現在名古屋市内に2カ所あり、7企業が利用中だ。
業務の一例として、オンデマンド印刷機での名刺や封筒などの作成、軽作業や検品などの内職を委託契約で提供可能にした。また、訪問やウェブの定期面談でコミュニケーション機会も設ける。1年契約で2人から利用でき、自社環境が整うまでの場としての活用も推奨。
サテライトオフィスは障がい者採用が激化している大都市圏、逆に車通勤が必要な地方など、採用の難しい地域の企業にも可能性を広げる。これはリモート化の流れにもなじむものだ。
「東海で100人採用の実績を築き、全国にも『アルファスマイル』ブランドを地元の有志企業の協力を得て広げたい」
信用度を高めるべく、まず東京プロマーケット上場を目指し、さらなる次の上位市場も視野に入れている。
会社概要 設立 2019年4月 資本金 4,600万円(グループ合計) 売上高 33億7,400万円(2020年3月期・グループ合計) 所在地 愛知県名古屋市中村区 従業員数 244人(2020年3月期・グループ合計) 事業内容 人材派遣、業務請負、人材紹介を主とする人材サービス事業を行うグループ会社の経営計画・管理 https://www.alpha-1gp.jp/ |
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