経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

アウトドアからアパレルまで。オリジナルブランドの展開で次のステージを目指す―アルペン

15坪のスポーツ用品店から始まり全国展開、現在は400店舗弱までに成長したアルペン。近年は従来のフリースタンディング型店舗から、ショッピングモール等へのテナント型への注力を図る。今後の展開を水野社長に伺った。

アルペン社長 水野敦之
アルペン社長 水野敦之(みずの・あつし)着用しているのがTIGORA

 2020年9月、愛知県・東郷町にオープンした巨大商業施設の「ららぽーと愛知東郷」。そこに総売り場面積約1800坪の2店舗を展開するのが、名古屋市に本社を置くアルペンだ。スポーツ用品を扱う「スポーツデポ」(約600坪)、東海地区では最大級の売り場面積を誇るアウトドア用品を扱う「アルペンアウトドアーズ フラグシップストア」(約1200坪)をオープンさせた。

 従来はフリースタンディング型店舗を主流としていた同社だが、近年は顧客のニーズの変化に合わせ、ショッピングモールなどのテナントイン型店舗を積極的に拡充している。

 今年3~4月は新型コロナウイルスの影響で、学校の部活動関連などの大型案件を中心に、フィットネス店舗の休業要請などもあり、例年より売り上げは減少。しかし、6月頃からは外出自粛や運動不足から来るフィットネス関連器具やアウトドアグッズ需要が高まり、ECサイトでの売れ行きが伸長したことで、「売り上げは前年同期比で大幅に増収している」(水野社長)という驚異の回復ぶりを見せている。

 特に中部地区ではアウトドア関連が好調で、店内にキャンプやBBQの設営体験などができるスペースを確保した「アルペンアウトドアーズ」や、山登り用品を豊富に扱う「アルペンマウンテンズ」など工夫を凝らした店舗で差別化を図っている。

 新たな展開として現在最も力を入れているのが、水野社長自ら着用しているオリジナルブランド「TIGORA」だ。同社が長年培ってきたスポーツウエアの技術と機能性を有し、シンプルなデザインを生かしてさまざまなライフスタイルにマッチするようにデザインしている。

 「今までスポーツウエアは運動するときのみ着るという概念がありましたが、最近はテレワークなどの潮流もあり、仕事中でもスポーツウエアを着る機会が増えている。その需要をつかみたい」と水野社長。

 8月にBリーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズと同ブランドのオフィシャル契約を結ぶなど、多方面への展開を進めている。また、商品は実店舗でなくてもVRで体験購入できるシステムも導入。アパレルへの本格参入にも意欲的だ。

会社概要
設立 1972年7月
資本金 151億6,360万円
売上高 2,179億円(2020年6月期連結)
店舗数 392店舗
所在地 愛知県名古屋市中区
従業員数 3,294人
事業内容 スキー用品およびゴルフ、テニス、マリン、野球用品等各種スポーツ用品、レジャー用品の商品開発、販売。スキー場、ゴルフ場、フィットネスクラブの経営
https://store.alpen-group.jp/corporate/