経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

YouTubeで営業活動 環境と質にこだわり他業界と提携し壁を破る―Lib Work


YouTubeチャンネルを活用し集客コストを下げると同時に、環境に配慮した個性的な戸建て住宅を販売する住宅メーカー・Lib Work(リブワーク)。時代のニーズを的確につかみ急成長を続けている同社の強さに迫る。

Lib Work社長 瀬口 力(せぐち・ちから)

 熊本県北部、自然豊かな山間の盆地にあるリブワーク本社は、使われなくなった地元農協の建物だ。いつでもどこでも誰とでもつながるウェブを活用する企業で、「業績は好調。従来の住宅メーカーの常識や壁を壊して成長したい」と瀬口力社長は笑顔で語る。

 最大の武器は同社のYouTubeチャンネル。テレビ局経験もある制作経験者を採用して現在では週2回、完成物件などを紹介する。

 「家を建てたい方はまずウェブで確認した上でメーカーに自分の要望を問い合わせる傾向が強くなっている。わが社では顧客ニーズに柔軟に対応できる体制を整えている」

 2021年、千葉県に新たな営業拠点を設けたが、それよりも前に同県でウェブのやりとりだけで契約を締結するケースがあった。物件を建てた後、YouTubeで紹介し、再生回数は1千万回を突破、チャンネル登録数は3万超となった。広告料を払うのではなく月額数十万円の収入となっているという。「戸建てプラットフォーマーを目指す」との自信は実績に裏打ちされている。

 19年度の売り上げはコロナの影響で8%減の約60億円だったが、昨年度は約94億円。今年度は145億円、純利益は61%増の5億円以上を見込む。住宅建設は時間と手間が必要だが、従来の現場監督主導ではなく徹底した分業と本社チェック体制で急成長を支える。

 「Afternoon Tea(アフタヌーンティー)」「niko and…(ニコアンド)」といった生活雑貨・ファッションブランドとコラボすることで個性的な住宅建設が可能となった。

 「付加価値があり顧客の満足度が高ければ値引き合戦も不要」な一方で太陽光発電パネルの無料設置を提案したり、新聞古紙を再利用した断熱材を取り入れたりするなど「サステナブル(持続可能)な家づくり」も目指し、Lib Work自体のブランド力もアップしている。

 18年には従業員持株会を発足。「業績に連動して資産増や配当も期待できる。単なる従業員ではなく資本家としての意識を仕事に生かしてほしい」と語る瀬口社長。リブワークの勢いは止まらない。

会社概要
設立 1997年8月
資本金 10億1,477万円
売上高 94億430万円
所在地 熊本県山鹿市
従業員数 259人
事業内容 ウェブマーケティングを特色とした戸建て住宅の企画、施工、販売、不動産関連事業等
https://www.libwork.co.jp/

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