ポテンシャルを開花させ全ての人や企業の先の価値を飛躍させる―未知

オウンドメディア運営やコーポレートサイト制作など、企業のブランディングで成果を上げる未知。設立５年にして多くの大手企業に選ばれている理由は、マーケティングのテクニックだけでなく、企業の本質的な価値を見いだす力にある。

　「企業は、１００社あれば１００社それぞれに魅力があります。ところがウェブサイトではその魅力を20％程度しか表現できていません」

　多くの経営者と話す中でそう感じたという未知の下方社長。企業の魅力を世に伝えるために始めたのが、コーポレートコーディネート事業だ。

　メーンのサービスは、ファンマーケティング。インタビューで企業の想いや商品・サービスの開発背景などを引き出し、記事で伝えるウェブマガジンの制作を行う。ＳＥＯでサイトに誘導した見込み客のエンゲージメントを高める狙いがある。

　特徴は、ターゲット設定やポジショニングなどＳＴＰ分析を行った上で企画を立案し記事作成に入るため、企業自身が気付いていなかった魅力が掘り起こされ、可視化されること。さらに、企画からライティング、効果分析までを７人前後の固定チームで担当するため、担当者の企業理解が日ごとに深まり、コンテンツのクオリティもますます上がっていくという。人気サイトでは年間２４００万人の閲覧者数を叩き出し、今や多くの大手企業に選ばれるサービスに成長した。

　このノウハウを生かし、採用オウンドメディアの制作・運営やコーポレートブランディングサイト制作、ミッション・ビジョン・バリューコンサルティングサービスなども開始。ヒアリングを重ねた上で企業の方向性を明確にし、魅力の発信に必要な方策をトータルで提供している。

　同社はもともと、「世の中にできない人はいない」という下方社長の想いからスタートした。企業理念は、「世のポテンシャルを飛躍させる」。今まさに企業向けにそうした事業を展開しているが、最終的な目標は社員、ひいては世の中の全ての人に展開することだという。

　「学歴や価値観の違いだけで人の可能性を潰したくないので、わが社でもポテンシャル採用を積極化しています。実際、経歴どうこうではなく、素晴らしい能力を発揮してくれる社員もいます。こうした採用のあり方を、大手だけではなく全ての企業に広めたいですね」

　人と企業の「先の価値を上げる」という使命を果たすため、全力で突き進む。

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