経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

ブロックチェーン技術で商店街など地域密着型のデジタル商品券を実現ーエバーコネクト

エバーコネクト 代表取締役CEO 吉田敬一(よしだ・けいいち)

ブロックチェーンを活用した飲食業界初のデジタルチケット発行プラットフォームを開発し、デジタル食事券発行サービス「Gotch(ゴッチ)」を提供するエバーコネクト。吉田敬一CEOにサービスの魅力と未来への可能性について伺った。

エバーコネクト 代表取締役CEO 吉田敬一(よしだ・けいいち)
エバーコネクト 代表取締役CEO 吉田敬一(よしだ・けいいち)

昨年、東京都目黒区の学芸大学商店街で商品券をデジタル化し、スマホでの福引抽選もできるシステムを提供したエバーコネクト。福引抽選の順番待ちをなくし、その場で抽選からデジタル商品券を使って会計までできるようにした。商品券を紙からデジタルに移行するメリットを吉田CEOは次のように話す。

「当社が開発した料理のギフト券・地域商品券発行プラットフォーム『Gotch』では、主催者がリアルタイムで利用状況を把握でき、日次レポートが自動で届きます。運用を自動化することでオペレーションミスの軽減にもつながります。紙の場合、印刷、配布、集計作業等が必要ですが、デジタル化することでその経費も削減します。コロナ禍では、非接触で商品券を使えるのもメリットになっています」

システムには、ブロックチェーンの技術が使われているのも安心できる点だという。

「データの改ざんが難しく、悪用される心配がありません。システムは都度アップデートしており、ユーザーにとってより使い勝手の良いものを提供しています」

自社単独で運用するのではなく、地元の会社と一緒に運用することで地域貢献にもつなげている。

「モットーは人に喜んでもらえるプロダクトづくり。毎日の生活に密着し、商店街のDX化に取り組むことを今後も続けていきます。キャッシュレス大手が行っているポイント還元システムでは、商店街の活性化にはなかなかつながりません。今後は商店街独自のポイント制度を構築し、フラッグシップ店で実証実験を行う計画もあります」

じつはこの「Gotch」のプラットフォームは外国人エンジニアがつくっているという。

「ブラジル、アメリカ、日本にいる外国人エンジニアがリモートワークで開発・運用しています。時差があるため、朝起きると新しい機能が出来上がっていて、24時間常に誰かが動ける体制にあります」

今後は事業を拡大し、エンジニアも増やしていくという同社。

「テクノロジーで、商店街などITに乗り遅れている分野の課題改善をサポートし続けていきます」 

会社概要
設立 2014年2月
資本金 1,020万円
本社 東京都中央区
従業員数 6人
事業内容 デジタルチケット・ポイント発行プラットフォームの運営
https://everconnect.co.jp/