福岡市に本社を置く経営コンサルの笑顔商店が、脳科学、心理学、運命学を活用した「運を味方につける経営コンサルティング」を本格化させる。次代の日本を担う若者を対象とする起業塾の開講も控え、国際的に活躍できる人材の育成に取り組む。(雑誌『経済界』2023年1月号より)
「みんなを笑顔にしたい」という思いが社名に込められている笑顔商店。中小企業診断士の髙栁和浩社長が福岡市で営む経営コンサルティング会社だ。
髙栁社長は大学を卒業後、大手食品メーカーで営業職に就く。ちょうどその頃、実家の小売店が苦しい経営を続けていた。それを見た髙栁社長は「同じように苦しんでいる中小企業を救いたい」と中小企業診断士を志す。18年間勤めた食品メーカーを退職し、大手通信会社の受託事業を経て中小企業診断士に合格したのを機に2007年に独立開業した。
開業後、順調に顧問契約を獲得していったが、中でも補助金申請サポートのコンサルティング業務で多数の実績を誇る。ものづくり補助金では通算約100件の採択実績があり、採択率は7割以上だ。また、事業再構築補助金も採択率は9割となっている。その髙栁社長が「今後、力を入れていく」とするのが脳科学、心理学、運命学を活用した「運を味方につける経営コンサルティング」だ。
きっかけは、ある顧問先が髙栁社長のアドバイスを実践しなかったこと。その頃に脳科学、心理学、運命学に出会い、「脳のメカニズムやその人の持つ人柄・性格に合わせた指導をすれば、実践してくれるのでは」と考えた。
主なターゲットは2代目や3代目といった事業の継承を控える経営者たち。コンサル内容は、例えば先天的な素質・才能や相性に基づいた組織形成、大事な商談の日や方角を提言する。一方で「新規事業や投資をやっていい時期と避ける時期があるので、それらも進言したい」とする。
さらに髙栁社長は、今後の日本を担う中高生、大学生等を対象に同じく脳科学などを活用したウェブによる起業塾を近く開講する予定だ。誰もが生まれながらに持つ素質、才能を引き出し本来の使命に気づいてもらう内容で、「素質や才能がある一方、先天的な課題もあるが、それを知り、成功習慣を付けることで対策できる」という。
「今、日本全体に元気がない」と髙栁社長。運を味方に付けるコンサルティングと起業塾で、「国際的に活躍できる勇気と元気を持った人たちを育てたい」と意気込む。
会社概要 設立 2009年10月 資本金 100万円 売上高 5,000万円 本社 福岡市博多区 従業員数 2人 事業内容 経営コンサルタント https://egao-shop.com/ |