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IPOや経営を支援し関西ベンチャーに成功への道筋を示す マルコ・ポーロ合同会社 黒坂卓司

マルコ・ポーロ合同会社 代表社員 黒坂卓司

IPOや資金調達、経営改善など企業が抱える課題解決をサポートするマルコ・ポーロ。黒坂代表の豊富な知識やノウハウ、人脈をフル活用した付加価値の高いコンサルティングで、企業の成長を後押しする。設立間もないベンチャー企業にとって心強い存在だ。(雑誌『経済界』「関西経済! 次の一手!特集」2023年3月号より)

黒坂卓司・マルコ・ポーロ合同会社代表社員

マルコ・ポーロ合同会社 代表社員 黒坂卓司
マルコ・ポーロ合同会社 代表社員 黒坂卓司

 同社の設立は2021年だが、代表の黒坂氏は前職で23年間大手信託銀行に勤務する中で、数々のIPOに携わってきた。この10年間でIPOを実現した関西ベンチャー企業のうち、黒坂氏が関わった件数は実に7割に迫る。知識やノウハウの豊かさは言うまでもないが、企業間のネットワークが広く「IPOのコンサルなら黒坂氏」と経営者からの信頼が厚い。証券会社、監査法人、ベンチャーキャピタル等からの紹介による相談も絶えないという。

 コンサルティングの範囲はIPOに限らず、経営やビジネスマッチング、事業承継など広範にわたる。「経営者と1対1で話し合って課題に向き合い、企業や経営者のタイプを見極めた上で適した支援を行っています」と黒坂氏。中には、ビジネスモデル段階から経営をサポートし、IPOにまで関わるケースもある。

 同社が得意としているのが、最新の情報やトレンドを生かした資本政策の立案だ。「金融の中心である東京には、関西では知られていない最先端のファイナンススキームがあります。これらの仕組みを目的によって使い分けることで、うまく課題を解決できることがあります」。東京の人脈を通じて情報を頻繁に収集しては関西に持ち帰り、関西ベンチャーに還元しているという。

 IPOを支援した企業の中には、ストックオプション設定時に数千万円だった時価総額が上場後は1千億が見えるところまで拡大し、従業員と共にベンチャードリームを果たしたところもある。

 「共に働いてくれる従業員を幸せにすることも社長の重要なミッションです。上場は、企業の永続性と従業員の資産形成を実現する手段になります」

 また、同社は一般社団法人ベンチャー監査役協会と連携し、ベンチャー企業のガバナンスを強化する事業にも取り組む。そして黒坂氏が目指すのは、その成功に留まらない。

 「既存の制度やしがらみが壁となって事業が失速し、ビジネスを失敗してしまう会社もあります。この規制を崩してベンチャー企業が成長できる環境をつくり、地方創生につなげたい」。同社が拓く、未来の闊達な関西経済への期待が高まる。 

会社概要
設 立●2021年4月
本  社●大阪府吹田市
事業内容●IPOコンサルティング、顧問・アドバイザリー事業、社外役員就任、ベンチャー監査役の会運営事業など
https://marcopolo.work/