富裕層の資産運用や投資銀行業務を行うアリスタゴラ・アドバイザーズ。イスラエルのスタートアップへの投資や、国内企業への経営支援をはじめ、プロフェッショナルな分析で投資対象をセレクトしている。(雑誌『経済界』2023年5月号「注目企業2023」特集より)
「コロナ禍が逆にチャンスとなり、富を築いて運用のご相談に来られるお客さまもいらっしゃいます」と語る篠田会長。
感染防止対策で需要が増えた企業や、成功した起業家など、日本でも富裕層は増えてきている。
「時代が大きく変わる時には、ビジネス成功のチャンスがあります。一方でやる気があって稼げる人と、そうでない人の格差はこれからますます広がっていくでしょう」
同社では、安定性や収益性に優れた世界トップレベルの金融商品を扱っており、日本の市場では扱っていない「世界一のファンド」に投資することを顧客に勧めている。
日本人は投資を短期スパンで考えがちだが、欧米の富裕層は20年、30年と持ち続けて資産を増やす。
ウォーレン・バフェットの投資もそうであるように、「長期投資をしていると、優れたファンドでも1年で20%以上下落することがあります。しかし長期で見ると必ず上昇していく商品を選んでいるので、弊社では『40年で1千倍になる商品ですので持ち続けてください』とお伝えしています」。
日本人はブランド志向であるが、大手証券会社の商品だからといって安心できるわけではない。本当に優れた金融商品を見極めて投資することが資産を守ることになる。
同社はイスラエルの先端技術に投資する「アリスタゴラVCイスラエル・テクノロジーL・P・(ファンド)」も組成している。
「ニューヨークの証券取引所に上場している外国企業は1番多いのが中国で、2番目がイスラエルです。日本のスタートアップはテクノロジーで世界を目指す企業がまだ少ないので、投資対象として注目されるよう頑張っていただきたいですね」
国内の会社では、お墓・葬儀事業を行っているニチリョクに投資し、経営サポートを担い、篠田会長自らが採用面接も行っているという。
「超高齢社会の日本では、終活、葬式、お墓といった事業はポテンシャルの大きな業界です。エンディングにまつわるサービスをワンストップで提供し、バリューアップすることでお客さまに選ばれる会社になることを目指しています」
会社概要 設立 2007年4月 資本金 5,000万円 預資産 320億円 本社 東京都港区 事業内容 アセット・マネジメント業務(投資運用業、投資助言・代理業、第2種金融商品取引業)、コーポレート・ファイナンス業務(IPOコンサルティング、資金調達アドバイザリー、M&Aアドバイザリー) https://aristagora.com/ |