経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

顧客のDX推進を支援するSIerエキスパート集団。未来へ伴走し変革をけん引 日本ビジネスシステムズ 牧田幸弘

日本ビジネスシステムズ 社長 牧田幸弘

大企業や官公庁を中心にクラウドサービスの導入からサポートを一気通貫で提供する日本ビジネスシステムズ(JBS)。2022年東証スタンダードに上場。今後、顧客と共に、どのような成長・IT戦略を描くのか。牧田幸弘社長に話を聞いた。(雑誌『経済界』2023年5月号「注目企業2023」特集より)

日本ビジネスシステムズ 社長 牧田幸弘
日本ビジネスシステムズ 社長 牧田幸弘 まきた・ゆきひろ

JBSはSler業界で独自のポジションを確立するクラウドインテグレーターだ。

「世界の潮流もあり、国内でもクラウドシフトが加速する中、当社は他Slerに先駆けてクラウド事業を展開してきたことから、多くの引き合いを頂いています」

JBSはクラウドインテグレーターとしての最新の知見があるからこそ、クラウドのみならずオンプレミスとクラウドのハイブリッド利活用にも対応する。

「調達の速さや安全性など、双方メリットとデメリットがありますから。お客さまのご要望に対して最適解を提案・実行しています。これもクラウド黎明期にいち早く技術を取り入れた当社の特徴でしょう」

もう一つの強みが、マイクロソフト製品・サービスの経験値と理解度だ。マイクロソフトがエンタープライズ系のソリューション提供に事業転換した時期から、共に技術を磨いてきた歴史を持つ。その証左として、マイクロソフト ジャパン パートナー オブ ザ イヤーを10年連続で受賞、同最上位資格「Azure Expert マネージド サービスプロバイダー(MSP)」を取得するなど、日本トップレベルの実績と有資格エキスパート人材を有している。

また同社の特徴として、顧客企業・団体のIT環境の内製化支援も挙げられる。

「Sler業界は旧来の請負型が残っていますが、世界基準でいうと技術も情報もオープンにし、顧客とインテグレーター側がチームを組んで一緒に問題解決を図るのが当たり前になっています」

同社と顧客企業の人材育成交流の事例は多数あり、顧客側が自立してDXを行える体制・仕組みづくりに貢献している。2022年には顧客のDX推進を支援するサービスブランド「JBS Cloud Suite」をリリース。顧客が数多あるクラウドサービスや周辺ソリューションの目利きとなり、社内ITエキスパートの養成支援に力を入れる。

「『JBSに頼んで良かった』と言っていただけるのは当然として、『JBSと取り組めて良かった』という絶対的なパートナーになれるよう全社一丸となって努力し、成長していきます」

会社概要
設立 1990年10月
資本金 5億3,963万円
売上高 863億円(2022年9月期)
本社 東京都港区
従業員数 2,296人(2022年9月期)
事業内容 クラウドインテグレーション事業、クラウドサービス事業、ライセンス&プロダクツ事業
https://www.jbs.co.jp/