経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

システム開発、内製化支援まで一気通貫サービスで伴走し顧客企業のDX化を支援 サークレイス 佐藤 潤

サークレイス 社長 佐藤 潤

Salesforce製品を中心としたクラウドサービスのシステム開発や導入支援を手掛けるサークレイス。DX化の流れを追い風に、着実な成長を遂げている。東証グロース市場上場から1年が経ち、今後は人材育成や顧客の要求に柔軟に応える体制づくりに力を注いでいく。(雑誌『経済界』2023年5月号「注目企業2023」特集より)

サークレイス 社長 佐藤 潤
サークレイス 社長 佐藤 潤 さとう・じゅん

サークレイスは、パソナグループと英テキーラインターナショナルの合弁会社として2012年に設立された。Salesforce(セールスフォース)の導入支援コンサルティングを皮切りに、現在は同じくSaaS型プラットフォームであるAnaplan(アナプラン)の導入支援のほか、海外人事労務管理システムAGAVE(アガベ)や統合型デジタルコミュニケーションツールCirclace(サークレイス)の開発・販売なども手掛けている。

事業の柱は、クラウド技術を活用したビジネス設計とシステム開発を行うコンサルティングサービス、そのシステム開発後のノーコードを軸とした運用・保守、顧客による内製化支援などを行うプラットフォームサービスの2つ。売り上げに占める比率は前者が62%、後者が38%で、システム開発需要の増加を背景に安定的な事業基盤を築くと同時に、ストック性の高いプラットフォームサービスの強化も図っている。

「事業効率化のためのDX化やシステム開発投資の流れがここ数年加速しています。需要は大きく、環境的には追い風が吹いていると感じます」と佐藤潤社長は語る。

最大の強みは、顧客企業の経営戦略に沿ったシステム構築、実装、内製化を支援するためのチームづくり、さらに次の課題抽出と解決のためのシステムづくりまでサイクルで行う一気通貫体制にあるという。特に運用・定着化・内製化支援に力を入れており、社内に100人以上のスペシャリストを擁すなど万全の体制を敷く。一過性のフロービジネスではなく、顧客に伴走し、協力しながらビジネスプラットフォームをつくっていくのが基本姿勢だ。

会社設立当初は技術者派遣が中心だったが、プロダクト中心のソリューション提供へと軸足を移し、現在は「顧客のビジネスを成功に導く」という視点で、サービスの高度化を進めている。昨年4月には東証グロース市場に上場。信用力の向上に伴い、人材採用投資も行っていく。

「23年度以降は他社との協業も含め、お客さまに求められるサービスを実現するために、必要な投資をしていきます」 

会社概要
設立 2012年11月
本社 東京都中央区
資本金 3億8,779万円
(2022年12月末現在)
従業員数 261人
(2022年12月末現在)
事業内容 DXに関するコンサルティング、ICTを活用した業務改善に関するコンサルティング、SaaS製品の開発、販売、クラウドソリューション導入における設計から開発、定着化、保守/運用サポートまでのワンストップサービスの提供
https://www.circlace.com/