経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

自由と創造性を重んじる少数精鋭コンサル集団 新しい仲間のあり方を体現 WakuWorks 鈴木悠介

WakuWorks 鈴木悠介

「ワクワクを追求するコンサルティングファーム」として注目を集めるワクワークス。今年は「キャリアオーナーシップ経営AWARD」で優秀賞を獲得。鈴木悠介代表は、「社員にとって自分のワクワクを仕事にするための『生みの場』であること」を目指す。(雑誌『経済界』2023年12月号「企業改革の実践者たち」特集より)

WakuWorks 鈴木悠介
WakuWorks 代表取締役兼CWO 鈴木悠介 すずき・ゆうすけ

 大手銀行や外資系保険会社、ITコンサルなどを経て2020年にワクワークスを立ち上げた鈴木代表。

 「大手企業には大手にしかできないことがある一方、社内のポリティカルな判断を求められる場面がある。自分たちの裁量でやりたいことに向かって走る『ワンピース』のようなチームがつくりたかった」

 新規事業の立ち上げや大規模プロジェクトの推進、営業支援など多様な領域でコンサルティング支援やPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)支援を提供している。

 「当社は海外事例、過去のベストプラクティスをそのまま提案するコンサルティングはしない。お客さまのプロジェクトチームの一員として共に考え抜くことを大切にしている」

 社員は6人。福利厚生・社内制度は最長1年間の長期休暇ができる「武者修行」や年齢を問わず人間ドック受診料を賄う「人間ドック奨励」などユニークなものばかりだ。

 「能力の高い人間が外に出たくなるのは当たり前。会社に戻れる制度として『武者修行』があれば挑戦しやすい。健康も重要で、いつ大病を患うか分からないのだから人間ドックを受けることを徹底している」

 副業は自由。個人事業主や飲食店経営など自立した社員も多い。「メンバーは小さな会社の強みであるスピード感や各案件で得られる学びや経験を重視しており、企業のブランドや規模にはこだわりがない。「メンバーを無理に増やすつもりもないし、次の『ワクワク』するやりたいことがあるなら気持ちよく送り出す」。

 新規事業提案制度の「ビジネスコンテスト」もあり、半年に1度の審査が通れば最大300万円を提供している。「コンサルは事業の実践経験が少なくなりがち。自ら新規事業を立ち上げる機会を提供したい。失敗してもそこから学ぶことが大切」。

 全員がリアルに集まるのは月に1度の全社会「ワクワークデイ」のみ。営業や財務の情報共有、新事業の進捗確認等を行う。「オープンな価値観を体現しており試算表で私の給料も分かる。懇親会はレンタルキッチンで料理も。業務以外の面が見えることで相互理解が深まる」。

 社員の枠にとらわれない「仲間」関係がワクワクを生み出す。 

会社概要
設  立 2020年1月
資 本 金 300万円
本  社 東京都千代田区
従業員数 6人
事業内容 コンサルティング業
https://www.waku-works.com/