プロフェッショナルな質の高いマーケティングに定評のあるSOKKIN。本間社長は凸版印刷、サイバーエージェント、アマゾンなどで培ったマーケティング力を生かし、あらゆる企業のマーケティング課題に対し、最適かつ合理的なソリューションを提供する。(雑誌『経済界』総力特集「注目企業2024」2024年5月号より)
SOKKIN 社長 本間亮平氏
優秀なプロ人材が揃う「SOKKIN MATCH」
本間社長がSOKKINを立ち上げたのは2021年。凸版印刷やサイバーエージェント、アマゾンジャパンなどでマーケティングの研鑽を重ねた後に独立した。
「起業は、ミッションにも掲げている『デジタルの力でもう一度日本を世界有数の産業先進国にする』ため。社名のSOKKIN=側近には、知識、スキル、経験はお客さま側に立って活用することで初めて価値があるという思いを込めました。当社はデジタルマーケティングのプロフェッショナル集団であるという強みを生かし、お客さまの業種、目的、予算、フェーズに応じた課題解決のために必要かつ合理的なソリューションを保有・提案しています」
事業はデジタルマーケティングを軸に、「SOKKIN AGENT」(広告代理事業)、「SOKKIN MEDIA」(情報メディア事業)、「SOKKIN MATCH」(プロ人材マッチング事業)、「SOKKIN ACADEMY」(プロマーケター教育事業)の4つ。
中でも顧客の課題解決に最適なプロマーケターを提案してマッチングさせる「SOKKIN MATCH」は、プロマーケターが事務局を担うことで顧客の課題を適切にコンサルティングし、プロ人材のマーケティングスキルを実務レベルで正確に把握しているためミスマッチがない。マッチング後も事務局がサポートするので案件のスタックもないことから、大企業から中小企業まで厚い支持を集めている。
「マーケターのプロ人材マッチングサービスは世の中に数多く存在していますが、サービス事業者である事務局自体がプロマーケターでないとフリーランスや副業のプロマーケターの能力を正確に把握できません。また企業側のマーケティング課題をヒアリングしてもコンサルティングができないため、課題を解決するための人材要件の提案もできません。一方、プロマーケター側も事務局がプロのマーケターでないと顧客の課題に対する認識のズレ、業務要件が適切にすり合っていないなどがトラブルの元になります。これは『優秀な営業には優秀なコンサルタントしか付かない』という私のサイバーエージェント時代の実体験からもそう感じています」
マッチングの過程では丁寧なヒアリングとコンサルティングを行うのはもちろん、マッチング後も案件がスタックしないように実務サポートも充実している。
「お客さまとマーケティング課題に対してディスカッションする際には、プロのマーケターとしてお客さまが解決すべき課題を必ず提案し、その課題を解決するためにはどのような能力、経験、実績がある人材が必要で、どのような業務をどんなスケジュールで進めることができるのかまで提案しています」
このサービス内容で月額料金は10万円から。マーケティング業界のプロ人材マッチングサービスとしては異例の価格帯を実現しており、中小企業でもマーケティング課題に取り組みやすいプランとなっている。
「SOKKIN MATCHはあらゆる企業に持続的に質の高いマーケティングを提供するため、あえて薄利多売が前提のサービスとしています。冒頭で話したミッション実現のためには大企業だけでなく99・7%を占める中小企業に対しても質の高いマーケティングを提供することが重要です。プロ人材が持続的かつ適切に評価され、コミットできる環境を整える必要があり、それが事務局の役割と認識しています」
顧客伴走型企業へと進化し本質的な課題解決を図る
先述の通り、同社は顧客の業種、目的、予算、フェーズに応じて最適なソリューションを保有・提案している。例えば広告代理事業で取り組むべきか、プロ人材を入れるべきかなど、顧客の本質的な課題解決に向けて、その効果と費用を踏まえた提案を行う。
デジタルマーケティングを軸とした4事業は事業間シナジーが高く、あらゆる顧客の事業成長に合わせたソリューションを提供できる点が強みだ。この事業を通して顧客接点の最大化を図り、最終的には「マーケティングにおける顧客伴走型企業」を目指している。
昨年は「ベストベンチャー100」、「日本中小企業大賞2023 ベストプランニング賞・事業プランニング部門優秀賞」受賞などの評価も得た。その中で本間社長が認識する課題は人材採用とさらなる自己研鑽だ。
「人材採用においては、引き続き事業ドメインの拡充を行うべく、マーケター、管理部門責任者、サービスエンジニア、デザイナーなどの職種で、素直で向上心があり自身の人生のゴールに対して『当社のミッションとバリューが存在している方』を探しています。私自身も経営者として未熟で、意思決定をする際に石橋を叩き過ぎるところがあります。経営判断を求められた時、適切な裁量ができるように軸となる判断基準を備えられるよう、多くの経営者と対話して勉強を続けていきたい」
設立4年目を迎えるSOKKIN。前3カ年を終え、新たな3カ年の経営計画を策定。最終年度の6年目は売上高100億円を目指す。
会社概要 設立 2021年4月 資本金 1,000万円 本社 東京都新宿区 事業内容 デジタルマーケティング事業、メディア事業、人材マッチング事業、WEB教育事業 https://sokkin.me/ https://sokkin-match.me/ |