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社員が元気に働ける健康経営に注力しエンジニア採用の強みに 松岡竜邦 日本ナレッジスペース

日本ナレッジスペース 松岡竜邦

残業が多いと言われるIT業界にあって、健康経営を徹底し、月平均残業時間を10時間にまで削減している日本ナレッジスペース。社員がストレスフリーで働ける環境を整え、オーダーメード枕のプレゼント、マッサージ手当など約60種類もの福利厚生を用意している。(雑誌『経済界』総力特集「注目企業2024」2024年5月号より)

日本ナレッジスペース 社長 松岡竜邦氏

日本ナレッジスペース 松岡竜邦
日本ナレッジスペース 社長 松岡竜邦 まつおか たつくに

松岡社長はメーカーの営業職を経験後、システム開発を行うグループ会社の役員を経て、日本ナレッジスペース社長に就任した。

ウェブ系開発や組込開発、インフラを得意とし、エンジニアである社員はパートナー企業に常駐するスタイルで技術を提供している。

「エンジニアは人材不足で引く手あまたですが、残業が多いプロジェクトで健康を損なう人も少なくありません。当社は健康経営が特徴なので、ハードな働き方に疲れたエンジニアが転職してくるケースが多いです」と松岡社長は話す。

同社はウェブサイトで毎月の平均残業時間表を公表し、長時間労働の削減を実現。健康支援の福利厚生も充実しており、社員が質の高い睡眠を取れるよう、希望者にはオーダーメード枕をプレゼントしている。

「社員のメンタルサポートのため、ストレスチェック制度を導入し、公認心理師による全社員対象のカウンセリングも年1回実施しています。いきなり心療内科を受診するのはハードルが高いので、異変があればまずはカウンセリングで気付いてもらい、深刻な状態になる前に予防できる体制を整えています。遺伝子検査制度(体質分析・食事分析・運動分析)も人気です」

教育・能力開発のサポート体制も万全で、ウェブを通じて学習ができたり、電子書籍(技術書)読み放題制度もある。

「技術書は購入すると高いので、読み放題は好評です。AWS費用補助制度や資格取得報奨金も整備しており、社員のやる気を最大限にサポートできるようにしています」

徹底した健康経営という差別化で今後もエンジニアの採用数を増やしていく予定だ。

「新卒採用はしておらず、経験者の中途採用のみですが、おかげさまで社員の定着率もよく、育休を半年間取った男性もいます。現在130人ほどの社員を来期は160人、2年後には200人を目指しています」

今後は受託開発や自社ツール開発といった事業も展開していきたいという同社。

「まだ若い会社ですが、社員とともに成長し、一緒に未来を創っていければと思います」 

会社概要
設立 2014年4月  
資本金 5,000万円  
本社 東京都港区  
従業員数 123人  
事業内容 システムソリューション、ネットワークソリューション、業務支援サービス、定額制システム開発  
https://www.jpn-ks.co.jp/