「感動サービス」の提供で美容ヘルスケア業界を先導　顧客・社員も幸せにする　佐藤 剛　フューチャーブレーン

ヘッドスパ専門店「ワヤンプリ」の他、ブライダルエステ、ピラティス＆コラーゲン岩盤ヨガなどを展開。最速で「売らずして売れる人材へ」導く人材育成にも定評があるフューチャーブレーン。佐藤剛代表は「お客さま目線第一主義」で美容業界を革新する。（雑誌『経済界』総力特集「注目企業２０２４」2024年5月号より）

フューチャーブレーン　代表取締役　佐藤 剛氏

大手アパレルメーカーに勤務していた佐藤代表は、26歳の時に実家のファッション事業が失敗し、一家離散状態に。稼げるエステ業界に飛び込んで実家の立て直しを図り、34歳で起業した。

「当時は珍しい男性の美容カウンセラーとして女性のお客さまの悩みに耳を傾けてきた経験の蓄積があります。だからこそお客さまとスタッフの気持ちが分かり、現場のノウハウを築き上げることができました」と佐藤代表は話す。

同社は直営サロンの展開のほか、サービス業向けの経営コンサルティングや新規開業の養成スクール、ヘアケアブランドも展開する。

美容サロンでリピーターを増やすには、スタッフのファンになってもらう必要がある。そのためには「目に見えないサービスを、売らずして売れる」仕組みが要となるという。

「売りつけるような思考と行為ではお客さまもスタッフも幸せにはなれません。お客さまの幸せを考えて何をしてあげるのが一番良いのか、お客さま目線第一主義でサービスを提供するのが当社の方針です」

同社のスタッフの肩書はエステティシャンではなく「感動サービスプロデューサー」。顧客に想像・期待以上のサービスを提供することで、苦しいコロナ禍も顧客でありファンである方々に支えられてきた。

「スタッフがスターとなって人生で成功するサポートをするのが当社の人材育成。スタッフが輝いてくれたらお客さまもついてきます」

人生１００年時代を迎え、美容だけでなく顧客の健康寿命を延ばすことにも力を入れている。

「人間は健康でないと美しくなれないので、体の柔軟性や基礎代謝を高めるピラティスやヨガスタジオの展開も広げていきます」

今後は全国主要都市での開店も計画中で、日本のホスピタリティを世界に伝えたいという思いもある。加えて初の著書『ＧＯ ＨＡＰＰＹ』（ＰＨＰエディターズ・グループ）も発行し、感動サービスの理念を世界にも広めていく。

「自分のお店だけ儲かるのではなく、業界全体で成長していき、お客さまの満足度を上げることで、社会に貢献していきたいですね」