経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

さらなる成長を目指して始めた。給与日本一プロジェクト 熊谷正寿 GMOインターネットグループ

GMO 熊谷氏

(雑誌『経済界』2024年9月号「総力特集 人材育成企業2024」より)

GMO 熊谷
GMOインターネットグループ 会長兼社長グループ代表 熊谷正寿

人材活用に積極的に取り組むIT企業が多い中、トップクラスの手厚さを誇るGMOインターネットグループ。それは会長兼社長グループ代表の熊谷正寿氏の次の言葉からも明らかだ。

「GMOでは上下関係をイメージする『社員』は禁止用語。『パートナー』と呼ぶ」

会社とパートナーはあくまで対等であるとの考えが、この言葉からは伝わってくる。

基本的な考えは「企業が成長するには、企業を構成する一人一人の仲間、つまり『人財』の成長が不可欠」。そのため、さまざまな研修やセミナーが用意されており、昨今では「AI」関連が増えている。全パートナー受講必須で、月1回外部講師を招いて開催される「AIセミナー」や、非エンジニア向けのリスキリングとして3カ月の短期でAIやRPAの基礎を学べる「虎の穴」などが用意され、AIを使いこなす人財になるためのプログラムに注力している。

GMOでは昨年の新卒から「No・1&STEAM人財採用710プログラム」を開始した。これは優秀な新卒パートナーに対して年収710万円を2年間保証するというもの。一般新卒の2倍の水準だ。GMOでは、グループ全体の給与水準を日本企業で一番にするプロジェクトを現在進めている。「No・1&STEAM人財採用710プログラム」はその一部だ。

GMOは創業以来、成長を続け、その勢いは創業30年を迎えても一向に衰えない。その理由は、優秀な人が集まり高め合う仕組みをつくってきたからだ。そして今度の給与日本一を目指すプロジェクト。ここからも、GMOの今後の成長への決意が読み取れる。