50~60代のシニア世代のプロフェッショナル人材が活躍できる場を創り出すプロ人材機構。高橋啓代表はヘッドハンター歴25年の実績と人脈を生かしながら、世の中に広くシニア人材のマッチングを提案し、企業の多様な人材ニーズに応えていく。(雑誌『経済界』2024年10月号・第2特集「グレート・キャリア・メーカーズ」より)
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高橋 啓 プロ人材機構 代表取締役
企業が求める人材は圧倒的に若手が多い。しかし人材が不足し採用が難しい中、同社はプロフェッショナルなスキルを持つシニアを紹介により集め、その活用を推進している。
「特にベンチャー企業や地方企業にシニアならではの経験値が喜ばれ、思っていた以上に採用いただいています」と高橋代表は話す。
海外展開のノウハウを提供してほしい、事業戦略や営業戦略を立ててほしいなど、具体的に必要とされる分野に最適なシニア人材をマッチングさせることに成功している。
「若手を育てることも大切ですが、スピーディな事業展開のためには、大手企業で働いていたシニアのスキルを導入する方が時間的にもコスト的にもメリットが大きい」
一方で、スキルがあってもベンチャー企業になじみにくく、敬遠されがちなシニアもいる。
「若い人と一緒に働くことになるので、大企業の中間管理職だった方や、さまざまな部門を経験してきた方など、柔軟性のある方ほどご紹介しやすいです」
働き方は、フルタイムでの就業ではなく、週1日、月2日といった出社契約で、社外役員のように数社を掛け持ちするスタイルが主流だ。
「出社は週1日でも、資料作成をはじめとした時間は必要なので、その日しか仕事をしないわけではありません。趣味も楽しみながら、バランスの取れた働き方をされている方が多いです」
プロ人材機構という社名の通り、活躍するシニア軍団を機構(コンソーシアム)として強化していくため、3年後に200人の活躍するシニアの輩出を目標としている。
「シニアと企業が緩やかな関係でお互いがつながっていて、仕事が発生した時にプロジェクトを組み、一定期間、課題解決する形が理想です。今後は業務委託事業を伸ばし、シニアの方をまとめてご提案していくことも考えています」
シニア活用の成功例をつくりつつ、新たなシニア人材を育てる教育研修事業にも注力していく。
「最近はシニアが活躍するための法則や共通点が見えてきました。この知見を元にシニアマーケットをさらに広げていきます」
会社概要 設 立 2024年1月 資 本 金 500万円 本 社 東京都港区 事業内容 プロ人材の斡旋事業(プロ人材紹介事業)、プロ人材によるアドバイザリー事業(Provision-Share)、経営コンサルティング事業、シニアの起業支援 https://pro-j.co.jp/ |