GMOインターネットグループの強固な組織づくりの核心は何か。それは「GMOイズム」に尽きると熊谷正寿氏はいう。ここには1995年に定めた「スピリット・ベンチャー宣言」をはじめビジョンや心構えが記され、時代の変化に応じて加筆され続けている。(雑誌『経済界』2024年12月号「総力特集 強い組織の流儀」より)
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熊谷正寿 GMOインターネットグループグループ代表
「組織力とはすなわち徹底力です。このGMOイズムを一貫することが当社の強さの理由です。事業における全ての経験と苦労はこのGMOイズムに凝縮されています。起業してから私が唯一誇れるのはこのGMOイズムを創ったことだといっても過言ではありません」(熊谷氏)
熊谷氏は91年に同社を創業し今やグループ会社は112社、従業員は7800人を超え強固な企業ブランドを確立している。
「ブランドは簡単に創られるものではありません。ブランドとして宣伝していいのは、自分たちの提供するサービスやプロダクトが圧倒的に一番になった時だけです。そこに携わる人間の質も問われます。そもそも私がブランドという言葉を使い始めたのもごく最近のことです」
企業ブランドを長く高め続けていくためにも熊谷氏は精神力だけではなく、体力の重要性を説く。
「2022年から有志社員と共に『運動しようぜ! プロジェクト』を進めており、社内には無料ジムを開設しました。精神力の源泉はGMOイズムが担っていますが、それを支える肉体も万全であるべきです。私自身、60歳を過ぎてから意識的に運動量を増やしています。やる気満々で、エネルギーが満ち足りていなければ仕事はうまくいきませんからね」