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米国公認会計士講座の運営で国内外の需要を取り込む--アビタス

三輪豊明社長

アビタス・三輪豊明社長

アビタス(東京都新宿区)は、米国公認会計士(USCPA)や米国弁護士などを対象にした教育ビジネスを運営している。同社は国際資格の専門校として業界最大手。実にマーケットシェアの6~7割程度を占めている。

上場企業に国際会計基準(IFRS)が導入されるのを受けて、近年、USCPAが脚光を浴びている。三輪社長は「IFRSに即した財務諸表を作成するため、しっかりした知識を習得する必要性が生じています。企業のグローバル展開も加速していますから、USCPAへの注目度はますます高まっていますね」と説明する。

需要の増加を取り込むために、スマートフォンやタブレット端末を使ったeラーニングで利便性を向上させている。生徒から一定水準以上の評価を受けた講師が行う従来の授業と組み合わせることで、高い学習効果が期待できるという。

同社自身も、海外マーケットへの参入を目指している。今年2月には、米国のUSCPA関連会社を買収した。

三輪社長は「今回の買収を皮切りに欧米、アジア、中近東といった幅広い地域に進出していきたいです」と意気込んでいる。そのほか、青山学院大学とUSCPA受験プログラムの提供で業務提携。国内でも新市場を開拓している。