ITインフラに特化したシステム構築、ITリテラシーの高い事務派遣(EXCEL女子)など、専門領域に特化した人材ソリューションサービスを提供するエーアイエル。同社の「理念共感型経営」がIT業界を変えようとしている。
就職情報会社の調査によると学生の就職観の1位は「楽しく働きたい」。しかし、就職活動は大手企業中心の「安定志向」、このミスマッチが入社3年以内の退職が多い理由でもある。
「ホンダやソニーがそうであったように、経営理念に共感した社員が集り、日本を代表する企業になりました。会社と社員の間に理念の共感があれば、入社後のミスマッチは避けられたはずです」と、語るのはエーアイエルの入江社長。
同社の経営理念は「あったらいいね!で世界を変える」。この理念のもと、顧客と社員の価値と満足の創造を実現する形で人材ソリューションサービスを展開している。
「『社員満足なくして顧客満足はなしえない』と考えています。『あったらいいね!』を創造、実現するワクワク感を社員一人ひとりが持つことで、お客さまに対して本当に良いサービスが提供できると信じています」
そのワクワク感の実現のひとつが全社での課対抗のビジネスコンテスト『未来会議』。昨年は、15年の新卒内定者がチームとなって企画した「インバウンド向けのチャット型ガイドアプリ」が優勝、事業準備金100万円を手にした。
「内定者も『あったらいいね!』を体験し、今は新入社員として別のミッションも持ちながら、アプリの事業化を進めています。今後、事業化の受け皿としてホールディングスに移行し、世界のコ・クリエーション(共創)カンパニーとして、さらなるワクワク感の実現をサポートしていきます」と、入江社長。
理念をしっかりと共有したら、「あとは任せる」というエーアイエル。その姿勢は、新しい企業の形として注目されそうだ。
株式会社エーアイエル
- 設立/1989年
- 資本金/5千万円
- 売上高/16億8千万円
- 従業員数/146人
- 事業内容/人材ソリューションサービス業
- 会社ホームページ/http://www.ailltd.co.jp