経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

BtoB・BtoCを対象に付加価値体験を売るBDXを衣食住分野で提案 アンド・フォース 瀧口幸明

アンド・フォース 代表取締役 瀧口幸明

アンド・フォースはBtoB・BtoCを対象としたブランドデザイン事業で「価値の変容」を提案する戦略ブランドデザインカンパニーだ。自社商材の成功体験を元に高い信頼を得る瀧口幸明代表にビジョンを聞いた。(雑誌『経済界』2023年5月号「注目企業2023」特集より)

アンド・フォース 代表取締役 瀧口幸明
アンド・フォース 代表取締役 瀧口幸明 たきぐち・こうめい

大手広告会社から独立し、ブランドデザイン事業を成功させるには、顧客から信頼される「商材」が必要と考えた瀧口代表。その商材がカレーパングランプリで3年連続金賞を受賞した「もとむのカレーパン」だ。

「広告やブランドデザインという目には見えないものを売るために、自社商品の成功事例があると、体験ベースでお客さまに伝えられるので強みになるのです」と話す。

「もとむのカレーパン」は、一般的なカレーパンの約2倍の価格だが、海が目の前というロケーション、常に焼きたてを提供することで一口目のおいしさや感動を得ることができ、加えてA5ランクの黒毛和牛を使用するなど「買うだけでなく体験してもらう」ことで、顧客の体験価値を加えてブランド価値を上げている。

「日本はきちんとしたものづくりが得意な国です。会社や商店はその良品を堂々と高く売っていくべきです。特に地方の企業はブランドデザイン・トランスフォーメーション(BDX)での発展余地がまだまだあり、『ローカルブランディング』に可能性を感じています」

東京と沖縄の2拠点を持ち、衣食住の分野で新たなブランド価値を創造することが経営理念だ。

大手不動産会社、世界最大規模のサステナブルフェス「アースデイ
沖縄」のブランディングをはじめ、eスポーツなど幅広いクライアントを持つ。今後はブランドデザイン事業、自社事業に加え、フェムテック事業の展開も予定している。

「弊社の前身は『女性が活躍する社会を創る』ことを理念とした会社でした。その思いを受け継ぎ、女性のヘルスケアに着目したECサイトや支援型プラットフォームの構築をしていきます」

また、自社事業スケールの拡大とともに、海外販路も計画しており、成長戦略を担う人材を求めている。

年齢性別不問で、多様な社員が活躍している同社。ライフステージに合わせて女性が働きやすい環境づくりも行っている。

「価値を上げて豊かな社会を生み出すことは、自分自身の豊かになることにもつながります。その思いを持ってチャレンジできる人に集まっていただきたいですね」 

会社概要
設立 2016年4月
本社 東京都千代田区
従業員数 25人(グループ)
事業内容 企業広告制作・広報宣伝・ブランドデザイン、新規事業の共同開発・運営、ブランドコンテンツ開発、総合広告代理店業、マーケティング・PR・メディアリレーション、イベント・セールスプロモーション
https://www.andforce.co.jp/