経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

創業21年のコンサルファーム登録600人からマッチング 会計・IT領域で存在感発揮 島田嗣仁 リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン

リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン 島田 嗣仁

2004年の創業以来、コンサルティングファームとして存在感を発揮し続けているリソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン(RGP)。登録コンサルタントは約600人に及び、財務会計・IT領域における的確なマッチングスキルが高い評価を得ている。(雑誌『経済界』2025年9月号より)

リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン 島田 嗣仁
リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン
カントリーマネージャー(日本/韓国) 島田嗣仁 しまだ つぐひと

米国テキサス州に本社を置くRGP。日本と韓国のカントリーマネージャーを務める島田嗣仁氏は、コンサルタントに求められる資質について次のように語る。

「経験やスキルはもちろん、モチベーションやインターパーソナルが重要です。どのようなキャリアパスを描き、アサインされるプロジェクトを通じてどのような成長を目指すのか、じっくりと話し合います。大企業に所属しているとキャリアプランがスローな上、ずっと同じシステム環境に置かれて外部のソリューション進化についていけない場合もありますが、常にクリエイティブな仕事を求める彼らが必要としているのは正社員としての安泰ではなくフリーコンサルタントとして他社でも実力を最大限に発揮できる場所です」

クライアントがリクエストする人材は多種多様だ。部員をトレーニングしながらプロジェクトをリードし、他部署と交渉の矢面に立たなければならない時もある。コンサルタントの採用を担うタレント・アクイジション・マネージャーのロシュ千穂氏は「プロジェクトは即戦力を求められるだけにコンサルタントの登録面談にはじっくりと時間をかけます。レジュメや経歴だけではその方の力は推し量れません。一つ一つのしぐさに至るまでインターパーソナルを確認しながらクラインアントとのマッチングを考えます」と強調する。

当然、RGPを「卒業」して次のキャリアへ旅立つコンサルも多い。在籍期間は平均すると5年程度だが、「新しい職場で幹部になった後、当社にコンサルを求めてくる場合もありますし、数年後に再び戻ってくる場合もあります。卒業したコンサルタントが自然と営業してくれる一方通行ではない好循環が生まれます」とロシュ氏。社員コンサルも約30人おり、登録コンサルから社員へコンバートしたい人材にはオプションも用意している。

一方で競争が激しさを増すコンサル業界。「フリーの認知度が高まり、人材派遣に頼らない企業も増えてきました。当社も会計・IT領域だけでなく、人事やサプライチェーンなど領域を拡大し、登録コンサル1千人を目指します」と島田氏。RGPのさらなる成長はこれからだ。 

会社概要
創業●2004年
本社●東京都千代田区
従業員数●40人
事業内容●コンサルティング・事業代行・プロフェッショナル人材派遣
https://www.rgp-jp.com/