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作り笑顔に驚きの効果!脳を前向きに変えるだけではない!

どんなに優秀なビジネスパーソンでも、仕事に対してヤル気が出ない日があるはずです。そんなとき、たった30秒でヤル気が回復できる極めつけの方法があります。それは「デュシェンヌ・スマイル」と呼ばれる「作り笑顔」を浮かべることです。

 

作り笑顔と脳の関係 効果を実証する研究やトレーニングも

 

「デュシェンヌ・スマイル」とは、(1)「口角(唇の両サイド)を上げる」、(2)「目尻にシワを作る」の2条件を満たした笑顔のこと。フランスの神経内科医、デュシェンヌが発見したため、この名が付きました。米カリフォルニア大学のグループが実験を行ったところ、このデュシェンヌ・スマイルを作ると、それだけで脳が前向きな状態に変化し、ヤル気も出やすくなることが判明したんです。それ以外の笑顔には、こうした特別な効果はありません。

通常、脳の中で感情が先に生じ、表情はその結果として顔面に表れてくるものです。ところが、デュシェンヌ・スマイルだけは因果関係が全く逆で、たとえ無理に浮かべた作り笑顔であっても、脳の中で後から前向きな感情が生じるのです。また、この笑顔には、うつ病予防の効果も見つかっています。そのため、米国ではメンタル面の健康を守る心理トレーニングにも応用されています。

デュシェンヌ・スマイルは、心だけでなく身体面の健康を守り、寿命を伸ばす効果があることを実証した研究も発表されています。米ミシガン州立大学のグループは、大リーグの選手名鑑の顔写真からデュシェンヌ・スマイルができているか否かを調べ、寿命との相関関係を調べました。すると、平均寿命に7年もの差があることを突き止めたのです。このほか、デュシェンヌ・スマイルには、心拍数を下げ、心臓病を防ぐ効果があるとの報告もなされています。

となれば、デュシェンヌ・スマイルを使わない手はないでしょう。さあ、鏡に向かって今すぐ試してみてください! 口角を上げるのはすぐにできても、目尻にシワを作るのは案外難しいものです。コツは、本当に楽しい気分のときにデュシェンヌ・スマイルを作るよう心掛け、感覚を身に付けておくことです。そうすれば、ブルーな気分のときでも、この特別な笑顔が作れるようになるのです。

 
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