介護に関わるすべての人が、希望を持って目を覚まし、期待できる朝を迎えてほしい。そんな思いのもと、M-Bridgeは有料老人ホームや高齢者向け賃貸マンションの運営、訪問介護、介護従事者向けの研修や事業者向けのコンサルティングなどを行っている。(雑誌『経済界』2026年3月号より)
本橋建哉 M-Bridgeのプロフィール
もとはし・たつや
舞台俳優からヘルパーへと転身し、25年以上にわたり介護業界に携わってきた本橋社長。「体力的にきつい」「給与水準が低い」といったネガティブなイメージが根強く残る介護業界を変えたいと、2017年に「介新塾」を立ち上げ。同業の経営者たちと共に、勉強会やセミナーの実施、介護に関わる事業主や一般の人たちからの相談受付や支援を行ってきた。その活動の中で、知り合いの経営者から会社を譲り受け、M-Bridgeはスタートした。
同社の事業として最初に着手したのは、空き家問題の解決と高齢者支援を掛け合わせた高齢者向け賃貸マンションの運営。老朽化したマンションを改修し、職員が24時間常駐して高齢者の生活をサポートしている。
「介護の基本は、自己選択と自己決定。そのために必要なのは、管理や監視ではなくマネジメントです。『その人らしさ』とは、その人の『思いと想い、価値観が満たされる環境』を提供することだと考えます。私たちはその人の生きたいフィールドを創ることに全力を注ぎます。例えば認知症の方でも、事前にご家族の承諾を得て、自由に外出できる環境を整えています」
これまでは高齢者支援の領域を中心に展開してきた同社だが、新たな事業の準備も進んでいる。障害者雇用と保護犬・保護猫の支援を掛け合わせ、障害を持つ人たちが保護動物のケアに携わる就労継続支援B型事業所を開設予定だ。また、子どもの貧困問題にアプローチするため、子ども食堂の運営も計画している。
領域を横断して複数のテーマを組み合わせながら、社会課題解決に寄与する事業を生み出している同社。社会貢献とビジネスを両立させたいと、本橋社長は力強く語る。
「事業を通して社会貢献を果たし、かつ高い給与水準も実現し続けたい。そうでないと職員とその家族を守れませんから。利用者さま、職員、そして介護に関わるすべての人が幸せになること、その人らしく生きられること。そのために何ができるのかを常に考えて、今後も事業に取り組んでいきたいです」
誰もが期待できる朝を迎えられる社会を目指し、同社の挑戦はこれからも続いていく。
| 設立 | 2013年11月 |
|---|---|
| 資本金 | 500万円 |
| 売上高 | 2億3,000万円 |
| 本社 | 大阪市平野区 |
| 従業員数 | 33人 |
| 事業内容 | 介護事業運営、福祉用具貸与・販売、研修・コンサルティング、ピラティススタジオ運営等 https://mbridge2020.co.jp/ |