日本の「eラーニング元年」と言われる2000年に事業をスタートし、システム構築や教材制作、提供、分析など質の高いサービスを提供してきたプロシーズ。生成AIの発展に伴い、教育から業務支援・代行へと、事業領域の拡大を視野に入れている。(雑誌『経済界』2026年3月号より)
花田隆典 プロシーズのプロフィール
はなだ・たかのり
学生時代から起業を志し、飛び込み営業の仕事をしていた花田社長。営業商材として扱っていたパソコン教室の内容をウェブ化し、2000年に事業を立ち上げたのが同社の始まりだ。03年には法人化し、個人向けから法人向けへとサービスを拡大していった。会社が成長した要因を尋ねると、花田社長は「運が良かったと思います」と当時を振り返る。
「01年には『e-Learning World』というイベントが始まり、大手企業が次々とeラーニング事業に参入して市場が形成されていきました。そのおかげで、私たちの事業も成長できたんです。しかし、大企業の多くは採算が合わず、事業から撤退していったので、私たちベンチャー企業が仕事を得ることができました」
もちろんプロシーズが成長したのは運が良かったからだけではない。同社の強みは、システム構築から教材制作、提供、分析まで、一貫して行えること。さらに、受託開発から自社サービスの提供へと、戦略的にシフトしていった点も特徴だ。「ICTを活用した新たな学びを生み出し続ける」を事業ミッションに掲げ、発展してきた同社だが、今後はどのような展開を考えているのだろうか。
「これからもミッションは変わりません。しかし今後は、教育だけでなく業務支援・代行を視野に入れて事業展開していくつもりです。生成AIの発達により両者の境界線はなくなりつつあります。例えば、当社で提供している『AIロープレ』は、AIと会話しながら営業トレーニングができるサービスです。この技術は業務支援・代行にも応用できます」
同社では、生成AI委員会やプロシーズラボといったチームを社内で立ち上げ、次の時代をつくる技術やサービスの開発や、研究・調査を進めている。その根底には、「今までに無い新しい価値を生み出すことで、世のため人のために尽くし、一人一人が成功者になる」という、花田社長が創業時から大切にしている理念がある。
「人のためになるサービスさえできれば、究極を言えばeラーニングじゃなくてもいいんです。どんな事業であれ、お客さまに喜んでいただき、社員が物心両面の豊かさを得られるような会社でありたいです」
| 設立 | 2003年6月 |
|---|---|
| 資本金 | 7,100万円 |
| 本社 | 大阪府吹田市 |
| 従業員数 | 59人(2025年12月現在) |
| 事業内容 | eラーニング事業、求人サイトASP事業、次世代人材事業等 https://www.pro-seeds.com/ |