ベトナムのオフショア開発事業で頭角を現すカオピーズ。DX推進やIT人材不足が叫ばれるなか、大手ベンダーが手を出しづらい国内のレガシーシステム刷新やアプリ開発を数多く手掛けてきた。約800人ものエンジニアがベトナムから日本のDXをサポートする。(雑誌『経済界』2026年5月号より)

チン・コン・フアン カオピーズのプロフィール

チン・コン・フアン カオピーズ
カオピーズ代表取締役 チン・コン・フアン
TRINH CONG HUAN

創業者のチン・コン・フアン代表はハノイ工科大学出身。JICAによる日本向けIT人材育成プロジェクトの1期生だ。ITスキルと日本語を習得し、2011年東日本大震災直後に来日した。日本のIT業界に身を置いて気付いたのはコボルなど古いプログラム言語で稼働を続けるレガシーシステムの多さだった。

「何十年も前に開発されたレガシーシステムは当時の担当者もおらず、ドキュメントもなく、何も分からない状態なのでベンダーも手を出したがりません。経営課題にDXを掲げ、AIアプリを導入する企業も多いですが、肝心の経営システムが古いままでは連携や接続が不十分で、本来期待した性能を発揮できません」

14年、ハノイ工科大学出身の仲間3人と一緒にベトナムでカオピーズを設立。16年には国内営業拠点として日本法人を立ち上げた。強みは「スピード対応力」「如意なソリューション」「長期サポート体制」の「3S」だ。まず、プロトタイプのシステムを構築。最終的な製品をイメージした後、変更も含めてアジャイルに対応する。段階ごとの各フェーズに分けて収めるため、顧客は予算配分や途中経過を確認しやすい。稼働後も24時間365日体制で監視し、障害時も即時に対応する。

「開発力の源泉はベトナムにいる800人ものエンジニアのリソースと彼らのハングリー精神です。常に新しいことへの挑戦を求めています。ベンダーが断りそうな困難なレガシーシステムの刷新もコードの解読から取り組みます。手間はかかりますが、だからこそやる価値があります。オフショア開発はコスト競争力も優位で、納期も短くすることが可能です」

評価は徐々に高まり、現在の顧客は200社を超え、コンビニ大手や大手商社、学習塾大手なども名を連ねる。年間売上高は約20億円を超え、急成長を遂げた。今後はグローバル展開も加速させ、さらなる高みを目指す。

「シンガポールに拠点を構え、日本の品質をAPACや英語圏へ広げて28年には売上高100億円を目標に掲げています。日本国内のモダナイゼーションにも一層注力していきますので、ぜひご相談ください」

設立2016年8月
資本金5,000万円
売上高20億円
本社東京都豊島区
従業員数70人
事業内容オフショア開発事業、DXコンサルティング
https://kaopiz.com/