日本発祥の戦略コンサルティングファーム。顧客起点でサービスを見直し、「ジョイント・イニシアティブ(JI)」×「AI」という独自スタイルで、創業3年半で東証グロース市場上場を遂げた。生命科学から導く日本流経営手法「動的平衡マネジメント」で、新しいビジネスモデルの世界展開を目指す。(雑誌『経済界』2026年5月号より)

田中耕平 グロービングのプロフィール

田中耕平 グロービング
グロービング代表取締役CEO 田中耕平
たなか こうへい

グロービングは大手コンサルファームや事業会社で実績を持つ精鋭が集まり、2021年に創業。外資系コンサルとは一線を画したJI型コンサルティングで、クライアント先の内部に深く入り込み、成果にコミットする。サポートをしてゼロから立ち上げた新規事業が現在は100人規模の事業部になった例もある。

「新規事業や全社変革をする際に、既存事業のエース人材を安易に引き抜けば、既存事業が傾いてしまいます。そこで当社が事業の立ち上げを担い、成功の確度を上げる役割を果たします。クライアントと一緒に企業価値を高めていきます」

JIと両輪を成すのがAIエージェント。若手コンサルが担うタスクはAIが代替し効率化を図り、クライアントにも提供するAIエージェント開発を加速している。

「国内総合コンサルファームが担っている領域は、今後AIに置き換わることが予想されますが、経営の核心部分や人材育成など人がやらなければならない領域もあり、『人とAIの協働』が重要です。当社が提供するのは、単純なAIツールではなく、非定型情報(暗黙知)も取り込んだビジネスの現場で使えるAIエージェントで、企業のビジネスオペレーションに深く組み込む形で提供します」

「AIエージェントは、クライアントとともに開発し、ビジネスオペレーションに組み込む〝共同開発型JIコンサルティング〟で、従来のコンサルティングとは違うビジネスモデルで提供しています。AIエージェントは既存ビジネスを奪う存在ではなく、大きなビジネスチャンスであり、実際にビジネスの拡大に大きく寄与しています」

加えて、キーワードとなるのが「動的平衡マネジメント」だ。生命と細胞の関係性を企業体に当てはめ、 〝企業哲学×個人の志〟中心の経営として方法論に昇華させている。

「『動的平衡マネジメント』は欧米企業にも通用します。コンサルは欧米発のビジネスですが、当社のビジネスモデル(JI×AI)に『動的平衡マネジメント』を掛け合わせて『輸出』することで国内資金の海外流出を防ぎ、日本企業と次世代経営者を強くしていきたいと考えています」

創業2021年3月
資本金11億9,500万円
本社東京都港区
連結従業員数288人(2025年11月末時点)
事業内容コンサルティング事業、AI事業
https://globe-ing.com/