エベレディア社長 中島優太氏の率いる「サイトマ」が描く未来
昨今、事業拡大や後継者対策などを目的とした企業同士のM&Aが増加している。同様にウェブサイトのM&Aが活発化している事実をご存知だろうか。サイトの売買で売り手にはまとまったキャッシュが、買い手にはサイトからの安定収益が入るなど、双方に大きなメリットがもたらされている。大手ITグループから個人事業主まで幅広い仲介業者がひしめく中、独自の存在感を放つのが売却専門サービス「サイトマ」を提供するエベレディア(本社・東京都大田区)だ。
同社は化粧品通販大手、ファンケル出身の中島優太社長が設立。自ら運営していたアフィリエイトサイトの売却に苦労した経験を基に、手厚くフォローする。中島社長は「サイトを売るには買い手探しや価格交渉、契約、入金管理、サイトの引っ越しなど、数多くの作業が必要です。私たちはこれらをワンストップで代行し、スムーズな売却をサポートしています」と自信を見せる。
事業者の多くが手掛けるサービスはサイトの査定やネット上でのマッチング、契約締結の支援に留まっているという。一方、同社は独自のメーリングリストに売却情報を配信し、リアルで出会った購入希望者を顧客に直接紹介するなど、精度の高いマッチングの実現に力を注ぐ。
また、電話やスカイプ、面談を通じて売却希望者をフォロー。さらに売り手への徹底したヒアリングでメルマガ会員やSNSのフォロワーの数といった魅力を掘り起こし、買い手との交渉を有利に進める。売却後も、弁護士による契約書作成やパートナー企業によるサーバー移行など煩雑な作業を代行。「他社にはない温もりのあるサービスの提供」(中島社長)にこだわり、アフィリエイトやネットショップ、不動産、ペット事業、IT関連を中心に多くのサイトオーナーから売却相談が寄せられるようになった。事業開始からの1年5カ月で売却実績は約1億円に達している。
サービス価格は着手金が3万2400円(税込)で、成果報酬として売り手から売却金額の15%を受け取る。売り手の意向を最大限に尊重するため現状では「両手取引」は行っていない。
「『サイトを売るなら、サイトマ』と思っていただけるように、認知度を高めていきます。当社のサービスで、ビジネスが成長するきっかけになるよう地道に取り組みます。ご興味のある方は『サイトマ』と検索し、サイトをチェックしてみてください」
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