(雑誌『経済界』2026年7月号より)
1981年の連載開始以来、世界中の子どもたちにサッカーの楽しさを伝え、リオネル・メッシやキリアン・エンバペといったサッカー界のトップスターにまで影響を与えた『キャプテン翼』は世界的なスポーツIP(知的財産)として、アニメ化をはじめ多角的なビジネスを展開している。
ゲーム化については、古くはファミコンから始まり、以降も各家庭用ゲーム機のソフトを発売し、最近ではスマホゲームも複数作品をリリース。150カ国以上に配信されているものもある。また、ブロックチェーンゲームやメタバース空間で遊べるゲームも発表している。
コラボアイテムも今なお人気だ。2026年のJリーグ百年構想リーグでは、公式試合球として大空翼がプリントされた『TSUBASA J PRO』を採用。直近ではスイスの歯ブラシメーカーとコラボ商品を発表したり、ミニカーのトミカとのコラボグッズも販売している。さらにキャプテン翼の名前を冠したフットサル場もある。
漫画をきっかけに実際のサッカークラブとのコラボも実現した。漫画の中で翼が所属するバルセロナ、岬太郎が所属するパリ・サンジェルマン、日向小次郎が所属するユベントス、若林源三が所属するバイエルンなどとグッズ制作やPRなどさまざまな形でコラボしている。また、サッカーフランス代表とのコラボも大きな話題となった。
連載開始から45年。現在、翼たちはオリンピック優勝を目指して戦っている。“あの頃”の物語が続いていることでIPの鮮度を保つことができ、国内だけでなく国外からもオファーが届き続けている。しかも海外進出はまだ始まったばかりで、展開できていない地域もまだまだあるという。
キャプテン翼のライツ管理は24年に集英社からTSUBASA社に移行した。集英社から再委託の形で海外事業をリードしていたTSUBASAは大手企業では難しい、中小企業ならではのスピード感でIPビジネスを拡張している。その勢いに乗り、翼ブランドは今後どこまで広がるのだろうか。
Ⓒキャプテン翼スタジアム天王寺
©高橋陽一/集英社・キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編製作委員会 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
「The Sandbox」に『キャプテン翼』とのコラボイベントとして「TSUBASA LAND」が公開された
「TSUBASA J PRO」には主人公の大空翼がプリントされている