[連載] 仕事を制す「価値創造ファッション論」
知っておくと便利なビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム
2018年4月13日

ビジネスシーンのファッションと言えばスーツやワイシャツに目が行きがちだが、ポケットチーフやネクタイ、ストール、ベルト、腕時計などのアイテムの使い方次第では、相手に与える印象に大きな差がつけられる。本稿ではこれらアイテムを身に着ける際のポイントを、ファッションスタイリストジャパンのプロスタイリストである吉川浩太郎氏が解説する。
目次
吉川浩太郎氏プロフィール

(よしかわ・こうたろう)1981年5月19日生まれ。東京都日野市出身。紳士服専門上場企業で人事採用や接客業務を経た後、イメージコンサルタントとしてのキャリアを基に依頼者独自の良さを引き出すコーディネート事業を展開。プライベートカジュアルからスーツスタイルまで幅広い知識・提案に定評がある。化粧品会社、大手建機会社、生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会(公益社団法人JAIFA)等で30~100名規模のファッション研修に携わっている。
ビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム①ポケットチーフ
ビジネスシーンにふさわしいポケットチーフの素材は?
ポケットチーフに対してはなんとなくキザなイメージを持っていたり、興味がないからよく分からない、といった方が多いと思います。お洒落はしたいけれど、チーフまですると「頑張ってる感」が出すぎて嫌だという声も聞きます。
ただ、実際にチーフの種類や畳み方をお客様にお伝えすると、面白がっていただいて「今度から着けてみます」という反応が多く見られます。最初に抵抗感が強いのは、おそらくチーフに触れる機会が少ないためだと思いますが、「着けてみると意外と良かった」と思われるようです。
チーフはパーティや結婚式などで着けるイメージが強いかもしれませんが、ビジネスの場にふさわしい商品や畳み方があります。
素材は一般的にシルクが多いのですが、光沢が多少出るので、色付きのチーフだと華やかさが出すぎてしまうことがあります。そこで、使いやすいのが白のチーフです。
ただし、白で光沢があるものだと結婚式のイメージが強くなってしまいます。こんなときに使いやすいのが素材が麻(リネン)のチーフです。特にこれからクールビスの季節になってくるので、さわやかなイメージで、かつ主張しすぎない白のリネンチーフを上手く使ってみてはいかがでしょうか。
ポケットチーフの畳み方は?
畳み方については、ビジネスシーンではTVホールドと呼ばれるやり方がお勧めです。以下に手順を示しますので、ぜひ挑戦してみてください。
一方、麻素材は皴になりやすく、アイロンをかけてもなかなか皴が取れないというデメリットがあるので、一度形を決めたらその形で使い続けた方が良いでしょう。
最近ではTVに出てくるアナウンサーや評論家の方なども、ポケットチーフをしているのをよく見かけます。最初にチャレンジする場合は、白のリネンチーフから入って、慣れてきたらシルクの落ち着いた色のものを身に着けるようにしていくと良いでしょう。
ビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム②ストール
ストールとマフラーとの違いとは?
次に首元に巻くストールについてお話します。
特に男性のビジネスパーソンは、首元の防寒にはストールよりマフラーを選択する方のほうが多いと思います。当社のお客様でも、最初はマフラーを着用されている方が圧倒的に多いのですが、ストールを着用していただくと、かなり気に入っていただけることがあります。
ストールはどちらかと言えばカジュアルの要素が強いアイテムですが、防寒性とファッション性を兼ね備えていますし、最近では普段着だけでなくスーツに合わせる方も増えています。
マフラーのチクチクした肌触りやゴワゴワ感が苦手という人も結構いらっしゃるので、一度試してみてはいかがでしょうか。ネクタイと同様に、スーツに立体感を出すという意味でもお勧めです。
ストールはマフラーと比べて生地が薄く、長いのが特徴で、巻いた時の締め付け感が少なくフワっとした感触があります。生地が薄いぶん防寒性が気になるところですが、長さがあって首に巻く回数が増えるので問題ありません。
ストールの巻き方は?
巻き方はマフラーとは随分違います。巻き方のパターンは男性の場合で大体20種類以上、女性は60種類以上あると言われていますが、当然ながらすべて覚える必要はありません。私の場合、お客様には定番の巻き方を3種類程度教えています。
巻き方によって印象も大きく変わります。流行り廃りがあるので、一概にどの巻き方が良いとは言えませんが、たとえば防寒性を高めたいときは首元にボリュームを出す、装飾性を出したいときは下に長くたらすといった工夫をします。
写真①はどちらかと言えば防寒性に重きを置いた巻き方、②は首元を開けて少しお洒落間を出すような巻き方となります。
ストールはマフラーよりも気軽に差別化できるアイテム
マフラーと比べて、ストールはいろいろな色が混じっていたりグラデーションが掛かっていたりするので、巻き方によって個性が出しやすくなります。また、首元にボリュームが出るので、視覚効果によって相手の目線を上に持ってくることができます。体型が気になる方や、身長が低い方にもお勧めです。
ビジネスシーンにはあまり派手なストールは向かないので、先端だけでなく全体にフリンジが付いたものや、扱いづらい正方形のものは避けたほうが無難でしょう。色は濃い目で2色程度であれば、違和感なく着られると思います。
ストールは年代に関係なく着用できますし、大人っぽい雰囲気が出せる面白みのあるアイテムです。高いスーツやジャケットを買うより、気軽に差をつけられるアイテムとして活用してみてください。
ビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム③ニットタイ
暑い季節には魅力的なアイテム
ニットタイに関しては、まだ着けたことがない、またはあまり馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。日本ではどちらかと言えば、カジュアルなネクタイというイメージも強いのではないかと思います。ニットタイの歴史はそれほど長いわけではないので、その良さがあまり知られていない部分もあります。
ただ、最近ではクールビズが浸透してきたことで、ニットタイの良さが発揮される機会が増えています。クールビズの時はワイシャツにノーネクタイという方が多いと思いますが、だからこそネクタイを締めることによって、きちんとした印象が協調されるとも言えます。
とはいえ、暑い季節に普通のネクタイ締めるのは苦痛だという時に、魅力的なアイテムがニットタイなのです。編み上げてあるので普通のネクタイに比べると涼しく感じられますし、クールビズの季節にどうしてもネクタイをしなければいけない場面などで、ぜひ活用してみてください。
お勧めなニットタイの素材は?
ニットタイの素材にはコットン、シルク、ウールがあり、初心者の方にお勧めしたいのはシルク素材の商品です。コットンは基本的に春夏向き、ウールは秋冬向きとなりますが、シルクは一年中使えます。色のバリエーションも豊富なので、季節感も出しやすくなっています。
触り心地はコットンに比べるとサラリとしていて、ウールに比べるとふわふわ感は少ない感じです。たとえばシルクのニットタイ1本と、春夏用にコットンを持っておくのも良いでしょう。コットンはシルクに比べてマットな(光沢がない)質感になるので、質感の違いを使い分けて楽しむこともできます。
色については、紺、グレー、黒が使いやすいと思います。たとえば黒でも、ニットタイであれば重い感じにはなりませんし、暑苦しさもありません。
ニットタイの締め方には要注意
気を付けたいのは、ニットタイを緩めに締めてしまうと、いわゆる「外した」感じが強く出てしまうので、ビジネスの場にはそぐわなくなる可能性があることです。ビジネスシーンではきちんと上まで締めていただくと、好感度が上がるのではないかと思います。
模様がはいっていなければ普通のネクタイに見えるので、無地のものがビジネスでは使いやすいでしょう。カジュアルに着こなすならボーダーもありますし、無地は物足りないけれどカジュアルにも寄り過ぎたくない、という方には小紋柄などがお勧めです。
ニットタイのデザインには、先が四角になっているスクエアエンド呼ばれるものがありますが、ビジネスの場では落ち着かないという方は、先が尖っているデザインもあるので、そちらを選べば大丈夫です。
ビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム④ベルト
ベルトの適切な長さとは?
スーツやシャツにこだわる方でも、意外と気に留めないのがベルトです。
まず、ベルトの長さはどれぐらいが適切か、ということですが、穴あきベルトの場合は通常3個や5個など奇数個の穴が開いていることが多く、3個のものなら2つめ、5個のものなら3つめの穴に合わせるとバランスが良いと言われています。
体型の変化やパンツの種類によっても変わりますが、ベルトループから出る部分の長さの目安は3~5センチにすると良いでしょう。これが長すぎるとジャケットに引っかかったり、ひらひらしたりして邪魔になってしまいます。特に穴のないベルトの場合は、ベルトループからの距離で判断するようにしてください。
ベルトの色は靴の色味と合わせるのが基本
次にベルトの色ですが、ビジネス用途の場合は、靴の色味と合わせるのが基本です。黒い靴の場合はそこまで問題ないと思いますが、茶色の靴は、明るさを含めてさまざまな色味があるので、そこにベルトの色を合わせていくことをお勧めします。
靴とベルトの色を合わせる理由は、全体的な印象を引き締めるためです。しっかりとした印象を与えるには、体のセンターラインを意識することが大事で、センターラインに統一感があると、スタイルが統一されやすいのです。
色の統一感のほかにも、たとえばスウェードの靴を履いているような場合は、ベルトの素材感まで合わせてあげると、こだわりを感じさせることができるでしょう。
ベルトは幅やバックルの色でも印象が変わる
ベルトの幅は、3センチぐらいの細めであれば、ビジネスカジュアル色が強くなります。ビジネス用としては、4~5センチがベストでしょう。
これより太くなると、逆にカジュアル感が強くなります。たまに、スーツに太いベルトを合わせてちぐはぐな感じになっている方もいますので、気を付けるべきポイントです。
最後に、バックルの色についてですが、日本人はゴールドよりシルバーのほうを好む傾向にあるようです。シルバーはシックなイメージですが、ゴールドに対しては成金っぽさが感じられて嫌なイメージを持たれているのかもしれません。
ただ、ゴールドにもさまざまな色味がありますし、靴の金具の色に合わせるというやり方もあります。必ずしもそこまでこだわる必要はないのですが、色を押さえたゴールドであれば、それほど違和感は出ないので安心です。
ビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム⑤サスペンダー、ベルトレスパンツ
ベルトよりしっかりした印象を持たれるサスペンダー
ベルトより、古い歴史を持つのがサスペンダーです。
ベルトが普及したのは20世紀に入ってからですが、サスペンダーはそれ以前からありました。今でもタキシードを着る時や、クラシカルな着こなしをしたいときなどによく使われます。
ベルトだと、どうしてもシャツのお腹周りが少し膨らんでしまいますが、タキシードの場合はズボンを固定して吊り上げるので、よりピシッとした印象になります。
ある程度がっちりした体型の人のほうが似合う傾向があると思いますが、スリムな人でも着こなし次第で似合いますし、ファッションのアクセントとしても使えるでしょう。ちょっと古くなりますが、テレビ番組の「あぶない刑事」のタカとユージなどは、スリムな体型でもサスペンダーがビシっと似合っていましたね。
最近では、柄の入った太めのサスペンダーをお洒落アイテムとして着けている人を多く見かけます。ただ、サスペンダーはもともとスポーティなスタイルよりはクラシカルなスタイルに合わせるものなので、普段着に取り入れるのは難しい面もあります。たとえば、Tシャツにサスペンダーをして似合うような人は、かなり限られるでしょう。
クラシカルなデザインを楽しめるベルトレスパンツ
また、ベルトを着ける必要がないベルトレスパンツというものもあります。日本では80年代後半に流行し、海外ではそれ以前の50年代や70年代にも流行ったそうです。
私自身が一度ベルトレスパンツを試した感想を言いますと、履き慣れるまで最初は多少落ち着かなかったというのが正直なところです。ただ、感覚は人それぞれなので、興味がある方は試してみると良いでしょう。
ベルトレスパンツの良さは、ベルトループがなかったり、余計な装飾をそぎ落としたりしているため、見た目がスッキリとした印象になることです。サスペンダーと同様に、お腹周りで上着が膨らみにくいのも利点です。クラシカルなデザインを楽しむという意味で、サスペンダーやベルトレスパンツに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
ただ、ベルトレスパンツは今ではなかなか売っていませんし、展示会などでもほとんど見かけることがありません。実際に私がベルトレスパンツを履いていた時、「ベルトはしないんですか?」と尋ねられたことがあります。履くときは、周囲にどれだけ認知されているか、という点も気に留めておいた方が良いかもしれません。
ビジネスシーンで差をつけるファッションアイテム⑥腕時計
中途半端な時計ならしないほうがいい
腕時計は「歩く車」と呼ばれるほど、かなり重要なアイコンです。時間を確認するだけなら携帯電話で十分ですが、長く使うのであれば、しっかりとしたものを身に着けるべきです。
自動車が車種やブランドによって格差があるように、時計にも格差がはっきりと表れます。つい、やってしまいがちなのが、アルマーニやディーゼルといったブランドの、4~5万円程度の時計を買ってしまうことです。ですが、これは中途半端に自分のポジションを固定し、他者にもそれを印象付けてしまうので絶対にお勧めしません。時計は一度買ったらずっと使い続けるものですから、中途半端な時計なら、むしろしないほうがマシです。
自分だけのストーリーを語れる時計を
人にはさまざまなストーリーがあります。特に30代、40代のみなさまであれば、自分だけにしかないストーリーがあって、長期的な視野に立って物事を考えられている方が多いことでしょう。
内面が外側に表れるのがファッションですが、内面のストーリーや哲学に見合った雰囲気のものを、ぜひ身に付けていただきたいのです。
長期的な視野を持ち、余裕のある考え方のできる人が、短期的欲求を満たすために中途半端な品を身に付けるのは、とても残念なことだと思います。
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