4月は新社会人としてビジネスを新しく始める人が増える季節です。
今回は、会社への提出書類や持ち物などの事前準備、ビジネスにおける判断基準のポイントについてまとめてみました。
新社会人のための会社提出用持ち物リスト
会社に入社する前には、提出する書類・持ち物など、意外と多くの準備が必要になります。
もし何を準備したら良いか判断の基準に迷ったら、お世話になる会社、総務宛に直接指示を貰いましょう。事前確認を取り、不安を払拭しておくのも、社会人として安心して就業を開始する上で大切になります。
入社当初に、会社に提出する一般的な持ち物をまとめてみました。
【会社に提出する持ち物リスト】
・卒業証明書
・身元保証書
・国民年金手帳
・マイナンバー
・健康保険証
・給与振り込みの際の口座番号
・住民票
・健康診断書
・銀行口座番号(給与振り込み先)
押印・記載の仕方等、不明点がある場合は、会社担当者の指示を仰いだ方が良いでしょう。
困った場合は自己判断をするのではなく、会社に問い合わせをして確実な準備を心がけましょう。
提出書類・持ち物に不備があり締め切りまでに提出が間に合わない場合、入社手続きの担当者に迷惑を掛けてしまう事になります。
公共機関から書類などを取り寄せる場合、入手に時間が掛かるということも事前に想定しておきましょう。
書類の準備が入社日までに間に合わず遅れてしまうと判明した場合は、遅れる旨を事前に会社の担当者に伝え、期日を伸ばせないか交渉してみても良いのではないでしょうか。
新社会人が準備しておくべき持ち物と身だしなみの注意点
会社に必要な提出書類の他、オフィスに持参した方が良い持ち物の準備も一緒に済ませておきましょう。
社会人になると、小さなミスでも思わぬ大きなミスへと展開してしまう場合があります。
日常的にも物忘れやミスが多い場合でも、ミスを解消するための努力が必要不可欠です。
もし何が必要か判断の基準に迷った場合は、さまざまなビジネスの情報を参考にして、再度確認をしておきましょう。
社会人全般に必要な持ち物リスト
・時計(ビジネス向きのシンプルなデザインのものが無難)
・歯ブラシ、歯磨き粉(エチケットとして必要)
・ソーイングセット(緊急事態の応急処置などに必要)
・筆記用具、ノート、ペン
・スケジュール帳(スマートフォンを使用する人も居ますが、基本的には最初は紙のスケジュール帳が良いとされています。)
・ハンコ(シャチハタ、もしくはシャチハタでないハンコの場合、会社による)
・ハンカチ、ティッシュ(2、3個)
・名刺入れ(無難な色のもの)
・保険証(急な病気、ケガを患った場合に必要)
・定期入れ
・身分証明証
・スマートフォン
・ビジネス用の財布
【社会人男性編】持ち物、身だしなみの注意点
男性のビジネスにおける服装・持ち物にはどのようなものがあるのかを調べてみました。
出社初日の服装は割と悩むものです。
どのような服を着用して行ったら良いか判断の基準に迷ったら、こちらも会社の判断を仰いでおきましょう。
カジュアルな服装がOKでも、研修期間はスーツの着用を義務付けている会社もあります。
第一印象が大切です。社会人としてどのような服装が適しているのか、以降はどの様な服装に落ち着いた方が良いのか自己判断せず、社内の先輩、同僚の服装を参考としたり、会社の総務・採用ご担当者などに直接問い合わせたりして、様子を見ながら会社に慣れて行きましょう。
【制服がある場合】
入社前・入社後に制服のサイズ合わせがある場合があります。
【オフィスカジュアルの場合】
清潔を心掛けた服装が無難です。
オフィスカジュアルとはどのような服装の事を言うのか、判断基準に迷ったら雑誌やインターネット、スーツ専門店などのホームページに参考となる服装・コーディネート画像が掲載されています。またスーツ専門店のショップスタッフに聞いてみても良いのではないかと思います。
こちらも判断の基準に悩む様であれば会社の総務担当者に問い合わせるなどしても構わないと思います。
【服装に規定が無い場合】
禁止されている服装がないか、念の為確認をしておきましょう。
デニムならOKな職場でも、ハーフパンツやサンダルなどは一般的には控えた方が良いと考えられます。服装規定が完全にない会社も稀に存在しますが、あくまでもレアケースです。
【スーツ着用での通勤の場合】
基本的にはスーツ着用の会社が多いです。(上下揃えたスーツの複数セット)
スーツ着用時のネクタイ(複数枚)。スーツ着用時でネクタイの有無は、会社により異なるかと思います。(クールビズ等)
スーツ着用時のワイシャツ(複数枚)
靴下(複数枚)
肌着類(複数枚)
スーツの色・スーツのデザイン、シャツの色など諸々、会社の特色に合わせたものが好ましいです。
例えば若者の間ではシャープな印象を与える、体の線を美しくみせる様なスーツが流行かと思いますが、業界によっては、少し大きめのスーツのデザインの方がお客様に安心感を与えると考え、ダボダボのスーツに買い直す人もいます。
判断の基準は会社方針や経営者の意向によっても違いが出るものですし、会社によってもそれぞれ独自の文化があります。
男性の場合はスーツをよく着用するため、自宅にズボンプレッサー等、準備しておられる方もいます。ズボンプレッサーとは、ズボンの折り目を綺麗に付けるアイロンの簡易版のようなものです。毎回クリーニングに出すのもお金と時間が掛かるため、スーツを頻繁に使用する人にとって、ズボンプレッサーは重宝します。
【その他】
革ベルト
名刺入れ
A4バッグ(ビジネス向きなもの)
【社会人男性がオフィスに用意しておくと便利な持ち物】
髭剃り
爪切り
オフィスで何が必要になるか持ち物の判断基準は、人によってさまざまです。
ルールの範囲内で、オフィスワークを少しでも快適に過ごすため、工夫をしてみましょう。
会社によっては持ち込み不可なものがあるかもしれません。
心配な場合は確認を取ったり、周りをよく見て行動しましょう。
【社会人女性編】持ち物、身だしなみの注意点
女性のビジネスにおける服装・持ち物の規定は男性と比較すると比較的緩く、一般的にはオフィスカジュアルの会社が多くなっています。
ただ、男性よりも比較的、服装に自由度が高いとはいえ、最初の服装は何を着用したら良いのか判断に悩む場合があります。
判断の基準に迷った場合は、最初はスーツが無難です。
以降は同僚の服装を参考としたり、会社の服務規程を確認しておきましょう。
【制服がある場合】
入社前、入社後に制服のサイズ合わせの確認に出向く様、会社の担当者より指示を受ける場合があります。
【オフィスカジュアルの場合】
過度な露出は控えた清潔なビジネス向けの服装が無難です。
女性の場合、足が出る場合はストッキング(柄などが入っていないプレーンタイプのもの)着用が必須です。ストッキング着用時は伝線した時の場合に備えて、予備が2、3枚あると便利です。
【靴】
ビジネス上で差し触りのない靴、革靴等、ローテーションで履き替え用の靴が2、3足あると楽です。
女性の場合、ビジネス上、ヒールのある靴を履く機会が多いのではないでしょうか。
ヒールの場合、大事に使っていても、歩き方や仕事内容によって割と早い段階で劣化していきます。
ヒール箇所が擦り減り中の金具が出てきてしまい、ヒールのかかと部分の金具が剥き出しになると、歩く際に「カツカツ」と音が出て、ビジネスに不向きです。
新規購入や修理等、お金が掛かるため「もうちょっと履けるかも?」と判断基準に悩みますが、あまり高価でないものは思い切って買い替えると決めておいた方が、判断に悩む時間を省略できます。
靴や身だしなみに関わるものはすべて、休日や衣替え時などに定期的にチェックを心掛け、痛んでいたらリーズナブルでシンプルなグッズを買い替えていく方が、清潔感を保ち続けるのに良いです。
【鞄】
ビジネス使用で差し障りのない鞄。
黒、茶等がおすすめですが、男性の服装規定より緩く、デザインの許容範囲は広いことが一般的です。
【アクセサリー】
控え目なものであれば可とする会社もあります。
例えば、販売員自体が商品宣伝をしなければいけないアパレル系などは着用を可としている場合もあるかもしれませんが、固めの会社でビジネスをする場合などは避けた方が良いでしょう。
いずれも、業界によるところが大きくなります。
【ネイル】
ネイルはサービス業などの場合、衛生面により不可の場合があります。
オフィスワークの場合、シンプルなネイルであれば可という会社もあります。
一方でネイルなどは一切禁止とする会社もあります。
会社の方針・携わる業務、衛生面などの関係により様々な決まりがあるため、確認が必要です。
<社会人女性がオフィスに用意しておくと便利な持ち物>
靴(室内履き等)
ひざ掛け、カーディガン
加湿器(会社によっては不可の所も)
薬箱(会社にある場合もあり)
ハンガー(ロッカーがある場合、コートなどの保管用)
クッション
傘、折りたたみ傘
マグカップ
事務の女性などは来客対応がある場合、黒のパンプスなど、オフィスに置き靴を準備しておくのも良いでしょう。
外出が増えたり、気候が良くなってきたりすると化粧が崩れがちになります。ちょっとした化粧直しにコスメポーチも必要です。
社会人は持ち物・身だしなみで判断されることが増える
ビジネス用の持ち物は、最初のうちは高価なものを使用する必要は無く、シンプルなものを揃えれば充分です。
休日などに一度、持ち物の見直しをしてみて下さい。以外と物や服、靴、小物は劣化します。メンテンナンスにお店に出すよりも、新規に購入した方が安く上がる場合もあります。
日常においてもビジネスにおいても第一印象は大切です。
特にビジネスの場合、服装、持ち物、靴、髪型など、プライベートの時よりも、さまざまな角度から見られることが増えます。
好印象を保つ事はビジネスにとって大切です。
持ち物と身だしなみに十分気を配って、ビジネスを成功へと導く基本を整えましょう。
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