情報サイト「就活の教科書」は、内定した学生が中心になって情報を発信する、月平均50万~70万PVの支持を集める。就活生へのリアルな情報を提供することで、就職前後のミスマッチを減らし、企業と学生が成長し合える未来をサポートしている。
厚労省によると、新卒就職者の3年以内離職率は30%との統計がある。さまざまな理由があるにせよ、新卒社員がミスマッチを感じて退職するのは本人と会社の双方にとってダメージとなる。そこで立ち上がったのが、サイトとYouTubeで展開する就活生向けメディア「就活の教科書」だ。
「溢れる情報を取捨選択し、希望通りに就職できる学生は全体の2割程度ではないか」
そう語るのは岡本恵典社長。実は自身にも、12カ月の就職活動の後に入社した会社を9カ月で退職したという苦い経験がある。
多くの就活生は、表面的なノウハウや記事広告など膨大な情報に惑わされ、必要な情報を得られず自分に合った企業に出合えていない。これは、学生向けの情報の多くが企業目線で発信されているためだと岡本氏は着目した。
同社のメディアを制作しているのは、就職活動を終えたばかりの学生インターンだ。現在約30人がフルリモートで運営し、自分たちの経験を元に実践的な就職活動ノウハウや会社を選ぶ際の情報提供を行う。
記事のテーマや内容については、インターネットで検索されているワードから、就活生の感情やつまずいているポイント、本当に困っていることといった潜在ニーズを分析した上で設定。学生目線で、的確に行動できることを目的に情報を発信している。中でも人気を集めるのが自己分析だ。自身の強みを捉えることができれば、内定に向けて自分を会社に合わせてしまうことはなくなる。
同サイトは企業からの広告収入が売り上げの中心となっており、特にスカウトサイトや就職エージェントは、コロナ禍によって会社説明会を開催できなくなったことで、急速に利用が拡大しているという。
今後はより内容を充実させ、就活生のための日本一のサイトを目指していく考えだ。採用・就職活動は企業活動のためでもあり、学生がこれからの人生を充実させるためでもある。「働くとは、得意、好きを生かして社会に価値を届けること」と話す岡本氏。会社と人があるべき「適材適所」を実現するための存在であり続けたいという。
会社概要 設立 2020年6月 所在地 大阪市北区 従業員数 24人 事業内容 メディア事業、動画コンテンツ事業、ウェブコンサルタント https://synergy-career.co.jp/ |
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