マネジメント

電電語で話すな。日本語で話せ

 真藤氏は電電公社最終代総裁、NTT初代社長を務めた人物。電電公社の民営化に際しては社内改革を進め、ドクター合理化の異名を取った。

 1910年、福岡県久留米市生まれ。1934年、九州帝国大学工学部造船学科を卒業後、播磨造船所(現・IHI)に入社。戦後、アメリカ流の造船技術を学び、独創的な船を次々と作った。オーナーごとに仕様を決めてつくるオーダーメイドが当たり前の時代に、あらかじめ主要スペックを決めておくセミオーダーメイドの標準船を開発したり、ずんぐりとした形の大型タンカーを開発。40万トンを超える超大型タンカーは独創性に富んでいて、「真藤船型」と呼ばれたほどだった。

 1972年に同社の社長に就任したが、おり悪く造船不況の真っ直中。やむなく大規模な人員削減を実施し、1979年、その責任を取って社長を辞任した。その後、同社の先輩であり経団連名誉会長の土光俊夫に請われて、電電公社総裁に。民営化を推進して、1985年日本電信電話会社初代社長に就任した。しかし、リクルート事件で逮捕、有罪判決を受け、すべての公職を退いた。

 掲出のほかに「電電公社が民営化されて日本電信電話(NTT)となったとき、公社時代から口を酸っぱくして意識の改革を職員に言い続けた」とも話している。

 業界用語や社内用語は仲間内で使う分には便利だ。しかし、それで事足りているとすれば──、外部からの情報や刺激が入っていないのかも。組織としては危険な状態であり、意識改革が必要といえる。リーダーが率先して業界用語、社内用語を連発していたなどということのないようにしたいものだ。[提供:経営プロ]

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