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小池知事の政治塾は『新党』への布石

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新党立ち上げは次の都議会議員選挙か

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イラスト/のり

小池百合子東京都知事が始めた政治塾は、「小池新党」の布石なのか。それに対する答えは「それ以外にない」ということだ。

知事が、今後地方政治改革などで連携をはかっていくのが、日本新党の参議院議員時代から気心知れた河村たかし名古屋市長(日本新党の衆議院議員一期生)の減税日本と、橋下徹前大阪市長が興した大阪維新の会だ。

実は、減税日本も大阪維新もかつて「政治塾」を開設し、そこから政党へと発展させていったのだった。特に大阪維新の「政治塾」は、数千人単位で入塾者が殺到したが、これらの塾生の中から、地域政党や国政政党の候補者を発掘し育てていった。

東京の政界関係者や永田町では、ただただ政治を学ぶ塾などとは誰も思っていない。自民党幹部は「明らかに小池新党の下準備だ。これでいつでも(政党を)立ち上げられますよということになった」と、話した。

小池知事の政治塾「希望の塾」は10月30日に開講し、来年の3月まで6回の講義がスタートしている。応募はなんと4800人超で、塾生はそこから審査を経た2900人あまりだが、過去の政治塾と比較してとてつもない規模だ。小池氏に近い塾関係者は既に6回の講義以外のプランを検討中だと言う。

「3月までの講義の合間に、例えば分科会のような形の人数も少ない規模での勉強会などを考えています。内容は、より専門的な政策や、場合によっては選挙戦術のようなものもできるかもしれません」

そして、小池氏の側近のひとりは、この分科会こそ次のステップ、つまり、「新党」を意識したものだと解説する。

「新党結成へ向けての基礎というか、具体的な手順に入っていくということ。小池さんは、2900人の中から実際の候補者になり得る人材を見極めていくつもりです」

自民党都議OBは「新党ができるとすれば、来年6月の都議会議員選挙。ここで小池さんはまず地域政党を作る可能性があるのではないか」と語る。

小池知事は、自民党本部や官邸とはウインウインの関係を築いているが、これから対峙していく都議会自民党は戦闘モードだ。前出OBは、「小池知事のやり方を見ていると、都議会自民党を敵に見立てて改革をアピールし支持を持続させようという戦略を今後も継続させていくようだ。既に、来年度予算では、議会向けの復活折衝予算枠を止めるとも言い出している。より自民党と対決姿勢を演出するためには都議選で都議会に与党を作るだろう」と話す。

都議会自民党幹部の一人は、筆者に「小池知事に対しては当面静かにしている」と話していた。その理由は、「来年6月の都議選を考えてのこと。いま、支持率があらゆるマスコミの調査で70%とか80%もある小池さんを敵に回したら、自民党は都議選では落選する議員も出る」からだが、都議選のあとは反転攻勢に出るとしていた。

「地方自治体は二元代表で知事も都議も直接都民が選ぶが、『最新の民意』という点で、選挙直後の都議の方が最新の民意は俺たちだと堂々とケンカできる。任期も4年で知事より長くなる。本格的な対決モードに入る」

しかし、小池氏は自らの存在感をキープするためにも、都議会との対決姿勢をこのまま継続させて一気に都議選で新党結成の可能性も高い。自民党の警戒感は強まりつつあり、「ポスターなど例年よりも早く張り始めた」(自民党1回生都議)という。

単独与党が無理でも改革路線で連携という手

一方で、こんな見方もある。前出自民党都議OBが言う。

「都議選は中選挙区だから、過半数を取る選挙ではない。自分の後援会などをきちんと引き締めて数万票を確実にし、最下位でも入り込めば勝ち。小池新党ができてもまさか第一党になるほど当選者は出ない」

ところが、小池知事は、実は対都議会戦略をしたたかに描いていると都議会の野党会派幹部の一人は見る。

「9月の都議会の質疑などを見れば分かると思いますが、公明党の質問に対して小池さんが前向きに答えるといった場面が多かった。つまり質問と答えを擦り合わせているということ。公明党が改革路線を支持して小池さんと連携しつつあると見ていい。小池支持者の中には公明党の支持団体の創価学会婦人部なども多い。小池さんが新党をつくって数が第一党になれなくても、都議会で何も単独与党ではなくていいのです。公明党、民進党、共産党などが改革路線で連携できれば、小池新党は15人当選すれば十分。第一党になれないからと甘く見ていると大変なことになりますよ」

小池知事の「政治塾」は、都議選の「小池新党VS自民党」へと向かいつつあるようだ。

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