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品質には自信あり「学び」の情報提供で日本の学びを底上げする―ベンド

近藤 潔(こんどう・きよし)

ハイクオリティーな記事と入念なSEO対策で読者を増やす「資格Times」を運営するベンド。近藤潔社長は、向学心が高い日本人の学びの意欲をサポートすることで、日本全体の学びのレベルアップを図りたいという意欲が溢れている。

近藤 潔(こんどう・きよし)
社長 近藤 潔(こんどう・きよし)

 2019年3月の創業から1年、資格取得教育専門のウェブメディア「資格Times」のPV数は右肩上がりの伸びを続けている。近藤社長は好調の理由を次のように語った。

 「資格取得のための講座や学校運営を事業とする企業では、資格取得教育に関する記事をサイトで展開していますが、専門サイトの立ち位置であらゆる資格を網羅するメディアは『資格Times』だけです」

 SEO対策に関してはベンドの運営スタッフ全員が精通しており、検索上位表示を実現できている。また、記事のクオリティーの高さについては「自分たちのプライドにかけて」とまで自信を持つ。直近では150万PVを達成し、年内には300万PVを視野に入れている。

 「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、テレワークだけでなく自宅待機や交代勤務で空き時間が増えた分を、資格取得に挑戦するための学習に振り向けたという人も大勢いたと考えています」

 日本人の資格取得意欲については、マーケット全体で見ると売上ベースでは若干下がり気味だそうだが、それはオンライン学習の普及などの影響で単価が下がっているためだ。オンラインで資格取得を目指す人の数はむしろ増えている。

 同社は6月には新規事業として「学びTimes」をローンチ。例えば夏休みの自由研究のお助け記事から、大学受験における数学の王道まで、幼児から大学受験に至る学びの全てをフォローする。

 コロナ禍でオンライン学習もより普及が進むことが想定される。オンライン学習と親和性の高いウェブメディアには追い風といえそうだ。同社自体を学びの場とすることは考えていないが、今後は資格取得講座や学校を運営する大手企業とのアライアンスも進めていく方針がある。一方で長期的に将来を見据えたビジョンは特段持たない方針だという。

 「私自身は近い将来でも予測することは難しいと考えています。実際にコロナ禍は誰も予測することができませんでした。私たちは日々の活動において愚直に最適解を積み上げ続けることで、日本人全体の学びを、1歩ずつ確実に高めていくことを目指していきます」

会社概要
設立 2019年3月
資本金 1,500万円
所在地 東京都文京区
事業内容 ウェブメディア「資格Times」「学びTimes」の運営
https://shikakutimes.jp/
https://manabitimes.jp/

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