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資金調達基盤を強化しグループシナジーを創出するM&Aを加速 パワーエッジ 塩原正也

パワーエッジ 代表取締役 塩原正也

システム開発を手掛けるパワーエッジは、積極的なM&A(合併・買収)によって成長を遂げてきた。傘下企業間の連携効果も表れ、シナジー創出に成功している。M&A投資に向けた資金調達基盤を整え、さらなるM&Aによるグループ拡大を図る。(雑誌『経済界』2023年5月号「注目企業2023」特集より)

パワーエッジ 代表取締役 塩原正也
パワーエッジ 代表取締役 塩原正也 しおはら・まさなり

パワーエッジはM&Aを積極的に行い、グループの成長に結び付けてきた。M&Aを本格化させた2018年以降、グループ(現在11社)の合計売上高は大きく伸長し、22年は18年の2倍超となる38億円に拡大した。

グループに加わった後、売り上げと社員数を伸ばしている会社に、アプリック(長野県)、メディアミックス(静岡県)、ファインシステム(兵庫県)がある。アプリックは20年の買収時に25人だった社員数は35人に増え、売り上げは4割超伸ばしている。

「アプリックは売り上げの多くを1社の取引先が占めています。それ以外の顧客との取引を拡大することで、新しい案件を獲得できる余地が大きいのです。そのためには積極的に社員採用を行っていく必要があります。新型コロナウイルス禍でリモートワークが定着し、東京で受注した案件を地方のグループ会社が引き受けることも容易になってきており、さらなる成長が期待できます」

塩原正也代表はそう話す。

グループ企業間の連携効果はこれにとどまらない。メディアミックスやファインシステムはホームページ制作を事業の一つとしており、売り上げも好調だ。22年に買収したピーシー・ブレイン(千葉県)もHP制作を主力事業としており、売り上げ・利益を伸ばしている。注文が集中し従来なら断らざるを得なかった案件でも、メディアミックスやファインシステムで引き受けることができ、受注機会を失わずに済むようになった。

上記以外のグループ間連携も順調に進んでおり、グループ全体の受注拡大に大幅に寄与している。

さらなるグループの拡大・成長を見据え、資金調達の幅も広げた。某メガバンクを主幹事とする複数行によるシンジケートローンが組成され、コミットメントライン(融資枠)が設定されたのである。投資向けの枠も別途設定されており、機動的なM&A投資が可能になった。

今後のM&Aについては、現在、地方を含めて複数の案件を検討中だ。これまで以上にM&A巧者としての同社の真価が発揮されることになりそうだ。 

会社概要
設立 2000年10月
資本金 5,700万円
売上高 連結38億6,800万円(2022年度)
本社 東京都豊島区
従業員数 連結360人(2022年11月現在)
事業内容 業務用パッケージソフト開発・販売、金融系・業務系・エンタメ系などのシステム開発、SES(システムエンジニアリングサービス)
https://www.poweredge.co.jp/