経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

ゲーム業界から製造業まで攻めのインフラ構築で運用の高度化を実現 長谷川祐介 grasys

grasys 長谷川祐介

インフラ構築で延べ3億人以上のエンドユーザー数を誇る技術者集団のgrasys。クラウドインフラの設計・構築・運用を強みに、ゲーム、金融、行政など幅広いシステムを手掛けてきた。長谷川祐介代表をはじめ、個性が強いエンジニアが高い技術力を提供している。(雑誌『経済界』総力特集「注目企業2024」2024年5月号より)

grasys 代表取締役 長谷川祐介氏

grasys 長谷川祐介
grasys 代表取締役 長谷川祐介 はせがわ ゆうすけ

複数の会社でエンジニアを経験し、役員として組織構築も行ってきた長谷川代表。その後、クラウドを活用したインフラ構築に特化したgrasysを立ち上げた。

「前職時代に出会ったGoogle Cloudの営業担当者の話がとても魅力的だったので、クラウドを軸とした会社を立ち上げることを決めました」と長谷川代表は語る。

創業以来、Google Cloud、AWS、Azureのメガクラウドと呼ばれる世界トップレベルのプラットフォームを組み合わせ、顧客の課題を解決してきた。同社が運用するITインフラのエンドユーザーは延べ3億人を超える。

「システム負荷の急激な変化に対処するべく、パフォーマンス・チューニングを実施し、システムの設計をあえて固めすぎないアーキテクチャにしています」

数百万人のプレーヤーが利用するオンラインゲーム基盤や、世界的メディアブランドのウェブサイト基盤など、大規模なクラウドインフラを多数構築してきた。同社のシステムの特徴は、変化に対し柔軟かつスピーディに対応できる点にある。

「特にゲームは、ローンチ直後に数百万人が一斉に使うこともあるので、瞬間的なキャパシティに対応するインフラが求められます。そこで培った技術は、他の業界にも応用しやすいです」

インフラ構築はユーザー数が多く、重圧も大きいが、同社は、裁量をもって働きながら技術力を磨く、個性的なエンジニアが多いのが特徴だ。

「ITエンジニアは常に学習が必要な仕事です。採用でも『努力ではなく夢中であれ』という精神を重視しています。これはシステム構築に対して好奇心と興味がなければ続かないと考えているからです。一方でコミュニケーションを重視しています。われわれはコンピュータの専門家として課題解決や理想の実現がミッションと考えているからです」

現在は実験的なプロジェクトを通してナレッジを蓄積している。長谷川代表はシステムで顧客の課題を解決できることが楽しいという。

「われわれがやってきたことはお客さまの課題の解決に役立つはずです。お気軽にご相談ください」 

会社概要
設立 2014年11月  
資本金 1,000万円  
本社 東京都渋谷区  
従業員数 45人  
事業内容 システム基盤設計構築、データ分析基盤設計構築、Machine Learningシステム設計構築、システム運用、システムコンサルティング  
https://www.grasys.io/