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日本と入ったドメイン名でWeb3を見据えた注目のドメインNFT事業 山﨑公明 NIPPON.JP

NIPPON.JP 山崎公明

デジタルデータに唯一無二の価値を与えるNFT。Web3に注目が集まる中、日本初のドメインNFT「NFT. nippon.jp」の販売が開始された。国名入りのドメインNFTは今後どんな価値を発揮するのか。山﨑公明社長に話を聞いた。(雑誌『経済界』総力特集「注目企業2024」2024年5月号より)

NIPPON.JP 代表取締役 山﨑公明氏

NIPPON.JP 山崎公明
NIPPON.JP 代表取締役 山﨑公明 やまざき きみあき

社名にもなっているドメイン名「nippon.jp」。これを山﨑公明氏が旧財閥系企業から譲り受けたのは2006年のこと。国名にふさわしく公共性の高い使い方をしたいと模索し、16年にNIPPON.JP社を設立、観光キュレーションサイトを始めた。その同社が今、注力しているのがドメインNFT事業だ。

「海外でアートの次に需要が高いNFTがNFTドメインです。弊社では日本初のドメインNFT『NFT.nippon.jp』を販売しています」

これはnippon.jpのサブドメインの部分に希望の文字を入れて使えるというもの。fujisan.nippon.jpなど、実際の地名と紐付けてインターネットのURLとして利用できる。購入するとサブドメインの保有権に紐付けたNFTがフルオンチェーンで発行され、デジタル資産として保有でき、二次販売も可能だ。

暗号資産の取引等に使われるウォレットアドレスであるNFTドメインはインターネットのURLには使用できない。一方、ドメインNFTはウォレットアドレスとして使うことはできないが、インターネットのURLとして利用できるのだ。

「ドメインNFTは現在のWeb2・0だけでなく、Web3でも利用できます。メタバースにおけるデジタル不動産の取引はアクセスの多さが勝負になるので、実在の地名と紐付け可能なドメインNFTがより価値を持つようになるでしょう」

そして今、山﨑氏が注目しているのが、自治体における活用だという。

「自治体が発行するデジタル住民票やふるさと納税の返礼品にもNFTが使われるなど、近年は自治体で活発にNFTが活用されています」

さらに岸田内閣はデジタル実装による地方創生を目指すデジタル田園都市国家構想(通称:デジ田)を推進する。このデジ田を実現するため、全国の自治体と民間企業が交流・連携するデジタル田園都市国家構想応援団(デジ田応援団)が結成されており、山﨑氏も加わっている。

「国名入りのnippon.jpというドメインNFTは地方創生にも有効活用していただけるのでは。また、海外に自社の製品やサービスの魅力を発信したいという企業の方にもぜひご活用いただきたいですね」 

会社概要
設立 2016年1月  
資本金 900万円  
本社 東京都中央区  
従業員数 3人  
事業内容 ドメインNFT事業  
https://www.nippon.jp