経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

自己有用感を引き出す 研修で組織を活性化し「ひとづくり」に貢献 児玉達郎 デフィロン

デフィロン 児玉達郎

管理職研修、接客研修、営業研修など、顧客の課題・要望に合わせたさまざまな研修を実施しているデフィロン。児玉達郎社長は、今の時代にマッチした研修内容にアップデートし、「変化を見える化」するアフターフォローにも力を入れている。(雑誌『経済界』2024年9月号「総力特集 人材育成企業2024」より)

デフィロン 児玉達郎
デフィロン 児玉達郎

前職はコールセンターを統括していた児玉社長。大学で心理学を学んでいたことから「販売心理」を重視し、次第に心理学を生かした研修を請われるようになった。

「最初は副業として教えていたのですが、35歳の時に研修を専門にする会社を創ることを決意しました。今期で7期目になります」

社名は、フランス語で「挑戦」という意味の「デフィ」と「もちろん」の「ろん」を組み合わせた造語だ。「お客さまの挑戦を『もちろん!』で支援する」という想いを込めた。

現在は製造業、自動車販売、医療法人、物流業、飲食業等、上場企業からスタートアップ企業まで幅広いニーズに応える研修を実施。講師は児玉社長と社員が務めている。

同社の研修で定評があるのが「自己有用感」を引き出すことだ。

「自分が会社で活躍できる人間だと思えることが強い行動促進につながります。研修では座学だけでなくロールプレイやディスカッションを通して、参加者の自信を深めることを大切にしています」

研修後に「組織の目標達成につながった」「いち早く昇進できた」「離職率が下がった」といった声を頂くことが多いという。「研修を1回受けただけではなかなか人は変わりません。半年、1年と継続して実践していただき、課題への並走と『変化の見える化』に力を入れています」。

コンプライアンスが求められる現代、クレームやハラスメントがテーマの研修依頼も増えており、内容は時代に応じてアップデートしている。

同社は最新の心理学理論を取り入れており、個人でも受けられるPCM®心理学研修も実施している。

「PCM®はプロセスコミュニケーションモデルの略です。自分や相手のクセが分かり、苦手な人との接し方、モチベーションのコントロール、ストレスマネジメントに役立ちます」

今期売り上げは昨年比120%で成長しているが、会社を急拡大することは考えておらず、年輪経営を実践していくという同社。

「目の前のお取引先さまの満足度アップが一番の目標であり、『ひとづくり』でお客さまに貢献していきます」 

会社概要
設立 2018年7月
本社 東京都中央区
従業員数 7人
事業内容 企業研修、人事コンサルティング
http://www.defilon.co.jp/