創業75周年を迎えた昨年、協立機電工業から社名を変更した協立ソリューションズ。日立特約店として日立製品の販売に注力しつつも「コト売り」へとシフトし、お客さまに最適なソリューションを提供していく。現在の注力分野は脱炭素。今後はDX事業にも力を入れていく。(雑誌『経済界』2025年5月号「注目企業」特集より)

電気機械設備をはじめ、機械部品・電子部品・情報システムなどの販売に加え、設計・施工、保守・メンテナンス、開発・サポートに至るまで、一貫したトータルソリューションが同社の強みだ。
これまで採用は新卒が主であったが、昨年から中途採用を強化。
「競和・自主の精神を高めるためにも、社員一人一人の個性を掛け合わせたい。そのためには外からの新しい風が必要だと思いました」と蘆田健司社長は力を込める。
2019年には長期経営ビジョン「KRP7580」を策定。目標設定に対する成果で評価するジョブ型と、主に能力や行動を評価するメンバーシップ型を併用したハイブリッド型人事制度を導入した。
「従業員が幸せになれば労働生産性が上がり、生産性が上がれば利益は付いてきます。利益を先に追求するのではなく、社員の強みを伸ばし、公平に評価される人事評価制度の下、一人一人が挑戦・成長できる風土へ変えていく改革の最中です」
働き方改革として、時差出勤、テレワーク、サテライトオフィスの拡充(職住近接)、私服勤務、フリーアドレス化、コミュニケーションスペース「iko Cafe」設置などを推進してきた。
「始業時間は朝5時45分から10時45分までの間で、自由に決められます。仕事をきっちり行っていれば、自分のペースやその日の予定に合わせて柔軟に勤務できる体制を整えました」
蘆田社長は社員一人一人の個性に向き合う丁寧なコミュニケーションを大切にしている。
「私の考え方を伝えながら、社員がどのような人間かを理解してきました。コロナ以降は若手社員を中心に飲み会を開き、社員に寄り添うことで離職防止にもつながりました」
来たる創業100年に向けて、今後も「ヒトづくり」には積極的に投資していく考えだ。
「人口減の時代ですから、人を大切にする堅実経営を重視し、協力会社も含めてウェルビーイングを追求していきます。社員が生き生きと働ける環境です。この会社で活躍したいと思う社員が増えれば、 自ずと結果は付いてくるでしょう」
会社概要 設立 1949年8月 資本金 3億円 売上高 138億円 本社 東京都新宿区 従業員数 192人 事業内容 産業用電気機械、空調用設備機器、自動車・建設機械・産業用部品等の販売、管工事・電気工事・機械器具設置工事の設計施工、メンテナンス、医療システム開発販売・サポート http://www.kyoritsu-sol.co.jp/ |