経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

ジョイント・イニシアティブとAIで創る、戦略コンサルの未来 田中耕平 グロービング

グロービング 社長 たなか こうへい 田中耕平

グロービングは、ジョイント・イニシアティブ型の戦略コンサルティングとAI活用により、従来の助言提供にとどまるコンサルティングファームと一線を画し、事業推進に深く関与する独自モデルで成長中。昨年の上場を経て顧客が増加し、優秀なコンサルタントも集結している。(雑誌『経済界』2025年5月号「注目企業」特集より)

グロービング 社長 たなか こうへい 田中耕平
グロービング 社長 たなか こうへい 田中耕平

グロービングは2024年11月に東証グロース市場へ上場し、25年5月期上半期には前年同期比+136・8%の成長を遂げた。同社は、クライアントと一体となって成果を追求する独自のジョイント・イニシアティブ型の支援と、AIを活用した効率的な戦略コンサルティング提供を両輪に成長を加速させている。

この戦略コンサルは、他社が行う従来の「人の頭数ベースに依存した助言型モデル」と異なり、事業推進に深く関与し、事業責任者としてクライアントの中核に参画する。このアプローチにより、3~5年の長期スパンで企業価値を向上させる。田中耕平社長は「戦略を描くだけでなく、成果が出るまで責任を持って伴走します」と語る。

また、プロジェクトに応じた最適なメンバーを選出し、AIと人材の力を最大限活用することで、クライアントごとの課題に対応。AIはデータ分析や反復的な業務に活用され、コンサルタントは高度な戦略策定に集中できる環境を整えている。田中氏は「単なる助言にとどまらず、KPIの策定から実行計画の具体化、進捗管理に至るまでクライアントの経営プロセス全般に踏み込み、具体的な成果を共に達成します」と語る。

同社の方針に共感した大手外資系コンサルティングファーム出身のプロコンサルタントも続々と集結している。彼らは同社のアプローチに魅力を感じ、クライアントと共に価値を創出する環境で活躍している。

今後はAIエージェント化による世界中の230万人のコンサルタントの完全代替も目指し、SaaS型でのAIエージェントおよびクラウドプロダクトの提供も加速させていく。

上場による信用力向上も追い風となり、ジョイント・イニシアティブ型の戦略コンサルの信頼性や人材採用も加速。今後はAIエージェントとクラウドプロダクトをさらに拡充し、従来の頭数依存型コンサルティングモデルを超えた成長を目指す。また、30年までに日本発の新しい戦略コンサルティングモデルとして海外展開にも視野を広げる。「AIと人材の融合により、クライアントと共にデジタル基盤を活用した新たな成長モデルを築く」と力強く語る。 

会社概要
創業 2021年3月
資本金 11億9,528万8,500円
売上高 41億7,532万4,000円
本社 東京都港区
従業員数 220人
事業内容 戦略コンサルティング事業、デジタルトランスフォーメーション(DX)&AI支援、Joint Initiative(JI)型コンサルティング 、動的平衡マネジメントの導入支援、クラウドプロダクト事業
https://globe-ing.com