経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

マーケティング連動のビジュアル戦略を提供し企業の競争優位性を築く 上野山裕二 クライマーズ

クライマーズ 代表取締役 うえのやま ゆうじ 上野山裕二

企業のマーケティング戦略と直結するビジュアル制作を得意とし、数多くの広告クリエイティブを手掛けるクライマーズ。レンタルスタジオ運営や企業向けの写真研修プログラムの提供を行い、企業ブランディングのための写真活用を多方面から支援している。(雑誌『経済界』2025年5月号「注目企業」特集より)

クライマーズ 代表取締役 うえのやま ゆうじ 上野山裕二
クライマーズ 代表取締役 うえのやま ゆうじ 上野山裕二

クライマーズは設立から17年にわたり数多くの広告クリエイティブを担ってきた。誰もが手軽に写真を撮れる時代に大手企業から選ばれ続けている理由は、高いクオリティと論理的な表現力にある。

「論理的に細かく詰めていくことが圧倒的なクオリティにつながります。奇麗な写真を撮るだけでなく、クライアントのメッセージやストーリーをビジュアルに落とし込むことを意識しています」(上野山代表)

広告制作会社でカメラマンアシスタント業務に従事していた上野山代表は、26歳で独立を決意。当初はツテもなく、撮り溜めた作品を携えひたすら地道な営業活動を続けた。

「有名カルチャー誌での仕事を機に実績が増えていきました。個人事業主として数年活動した後、大手広告代理店とも取引を広げていくために2008年に法人化しました」

同社にはカメラマンのみならずプロデューサーも在籍。撮影だけでなく、企画から編集まで一貫した対応が可能だ。この強みを生かし、企業のマーケティング課題に合わせたビジュアル戦略を提案している。

「要望を的確に把握し、プロジェクトを円滑に進行する体制を整えています。制作物の完成度・コスト・スケジュールのバランスを高いレベルで調整できる点が、大手広告代理店や企業との継続的な取引につながっています」

経営環境が悪化したコロナ禍に経営体制の見直しを行い、新規事業としてレンタルスタジオの運営も開始。クリエイティブ制作に適した空間を設えたスタジオは、主にCM撮影などに活用されている。今後はイベントや企業研修などでの利用も増やしていくという。

「近年は企業の社員自らが写真を撮り、マーケティングや広報に活かす取り組みも増えています。そうした背景から、『企業ブランディングのための写真活用』をテーマにしたワークショップ型の研修プログラムの提供を開始しました」

生成AIが台頭する今だからこそ、リアルな写真が持つストーリーを伝える力はますます重要になっている。上野山代表は「写真の力でビジネスの競争力を高められるような環境を提供していきたい」と語る。 

会社概要
設立 2008年8月
資本金 1,250万円
売上高 1億5,600万円
本社 東京都港区
従業員数 5人
事業内容 グラフィック・ウェブ広告など広告宣伝全般の進行および撮影、写真スタジオ運営
http://www.climbersinc.jp/