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データセンターを新設しクラウドで最先端技術を提供する事業を開始―ゼロフィールド

ゼロフィールド代表取締役CEO 村田 敦

マイニング機器や機械学習のシステム開発、生産性可視化システム「Qasee」(カシー)の販売などで業績を伸ばしてきたゼロフィールド。2021年は自社で大規模なデータセンターを開設し、クラウドで最先端技術を提供する新しいサービスに挑戦する。

ゼロフィールド代表取締役CEO 村田 敦(むらた・あつし)
ゼロフィールド代表取締役CEO 村田 敦(むらた・あつし)

 AIや画像処理、ブロックチェーンなどの技術領域ではハイスペックなパソコンが必要で、自社で保有する企業が年々増加している。ゼロフィールドは、これらのニーズに対応した高性能パソコンを開発してこれまで業績を伸ばしてきた。

 しかし一方で、一定の台数以上のパソコンが必要となった場合、企業は自社でデータセンターを用意する必要があり、その維持コストに莫大な資金がかかる課題があった。

 「当社はこれまで、求められるスペックを達成するために、ハードウエア、ソフトウエア両面での開発力を武器に事業を拡大してきました。しかし、急速に発展している最先端技術を自社で保有し続けるという形にこだわると企業に重いコストがのしかかってしまいます。その課題を解決するために、最先端の技術を少ない負担で各社が活用できる仕組みを提供していきたいと思います」と村田敦CEOは話す。

 そのためにAIや画像処理、ブロックチェーンなど最先端技術をクラウドで提供し、企業が簡単に活用できる仕組みの構築を目指し、2021年春にも国内で大規模な自社のデータセンターを立ち上げる予定だ。

 同社では業務改善のマネジメントを行う「Qasee」の開発・運用も行ってきたが、コロナ禍の現在、新たなワークスタイルを確立できるツールとして海外からも注目を集めている。Qaseeはこれまでブラックボックス化しやすかったリモート勤務やフレックス勤務において、社員一人一人の日々の業務状況をパソコンのログから自動で抽出。業務の課題や社員のストレス度合い、モチベーション、負荷状況などを分析して業務改善を図るシステムを開発した。販売は好調で、昨年7月には同部門をQasee株式会社として分社化、6月末までに6万ユーザーの獲得を目指している。

 4年前、わずか2人で創業した同社だが、現在は40人まで増え、離職率が低いのも特徴の一つだ。

 「人柄を重視して採用しており、『未来を創造する』という同じ目標を共有し、一体感が持てる環境づくりを心掛けています。5年後には社員数500人を目指し、みんなが幸せになれる会社にしたいですね」

会社概要
創業 2017年4月
資本金 1,256万円
所在地 東京都港区
従業員数 40人
事業内容 AI・ビッグデータ関連システム開発・運用事業、多用途高性能パソコン販売・運用事業
https://zerofield.biz/


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