独立系投資運用会社として、スイスの伝統的プライベートバンクとともに富裕層向けの資産運用サービスを展開するアリスタゴラ・アドバイザーズ。資産を守るためには金融リテラシーを身に付ける必要があり、業務の一環として富裕層への金融教育も行っている。(雑誌『経済界』総力特集「注目企業2024」2024年5月号より)
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アリスタゴラ・アドバイザーズ 会長 篠田 丈氏
ヨーロッパの富裕層はプライベートバンクで何百年も資産を守っているが、日本から個人が直接取引をするのは難しい。同社は伝統的なスイスのプライベートバンクのプラットフォームを使うことで、世界トップレベルの金融商品で資産運用ができ、資産を受け継ぎ、守るサービスを展開している。
「事業承継を含むファミリーオフィスサービスも提供しています。富裕層はお金を持っているので巨額な詐欺に遭うことも多い。お子さんへの金融教育も行っており、新NISAを使った投資の練習などもしていただけます」と篠田丈会長は話す。
昨年はクレディ・スイス破綻による金融危機のリスクが顕在化したが、クレディ・スイスは伝統的なプライベートバンクではない。同社が使っているのは伝統的なプライベートバンク専業銀行であり、長期投資が基本だ。
「1年で見ると資産が下落することもありますが、20年、30年と持ち続けることで上昇する商品を選んでおり、余計なリスクは取っていないのでご安心いただいています」
同社のウェブサイトでは人気漫画「島耕作シリーズ」(弘兼憲史著)の主人公と篠田会長がプライベートバンクについて語り合い、分かりやすい解説が繰り広げられているのも必見だ。
「メガバンクの自己資本比率は10~15%ですが、伝統的なプライベートバンクは20~30%と高い。自己資本比率の高さは銀行の安全性を示しています。さらにスイスの場合は永世中立国で戦争リスクも回避できます」
投資家の視点から、独立系ならではの中立な立場で運用する。企業のバリューアップサポート事業も手掛けており、お墓・葬儀を中心としたシニアサポート企業のニチリョクへの投資・経営サポートも順調だ。イスラエルの先端企業への投資も行っており、今後も縁とタイミングが合う企業があれば投資を行っていく。
人材の中途採用も行っており、「知識よりも意欲」を重視している篠田会長。「私自身、ハードワーカーですし、強い気持ちで働きたい、頑張りたいと思ってくださる方が相性はいいと思います」
会社概要 設立 2007年4月 資本金 5,000万円 本社 東京都港区 事業内容 アセット・マネジメント業務(投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業)、コーポレート・ファイナンス業務(IPOコンサルティング、資金調達アドバイザリー、M&Aアドバイザリー) https://aristagora.com/ |