薬用化粧品をはじめとする医薬部外品や機能性表示食品のOEMメーカーとして知られる天真堂。製造だけでなくクライアント企業の物流や通販事業支援までワンストップで提供、業績も好調だが、児玉和之代表は化粧品業界のさらなる発展に熱い想いを抱いている。

児玉和之氏

天真堂 代表取締役 児玉和之(こだま・かずゆき)

 1月17日、高校2年生の修学旅行の一団が、東京都江東区にある天真堂の本社を訪れた。

 化粧品の商品開発現場などを直接見て、就職先の選択肢の一つとして考えてほしいという期待から始めたものだ。その第1号として迎えたのは福岡県太宰府市にある私立筑陽学園高等学校の10人である。

 化粧品が企画・製造され消費者の手に届くまでの流れを学んだ後に、実際に個々の商品設計に合わせた化粧水作りや肌の測定機器を自社内のラボラトリーで体験。どんな化粧品を、どのターゲット層に向けて開発するかを記入するヒアリングシートの作成から始まり、ラボでは同社の研究員の指導のもと白衣を着用しそれぞれオリジナルの化粧品の調合を行った。

 ほかにも最新の業務用機器による肌の測定では、その結果から肌の悩みやケアについて活発な質疑応答もあり、担当者が丁寧に説明し、アドバイスも行った。

 同社が学生の企業訪問を始めたのは商品PRのためではなく、CSR活動の一環である。

 児玉和之代表はその背景について、「近年、メード・イン・ジャパンのニーズが高まってインバウンド需要も増加、日本の化粧品業界は年々大きくなっています。市場の拡大に伴って各社は人員の拡充に一生懸命に取り組んでいますが、必要な人材を十分に確保できていません。少子高齢化が加速して、2018年をピークに若年層が急減、今後はますます採りにくい状況が続きます」と語る。

 化粧品業界はブランド力もあり派手に見えるが、OEMメーカーは縁の下の力持ちで地味な存在だ。

 「進路を考える学生に少しでもわれわれの業界を知ってもらいたいと思って始めた企業訪問ですが、CSRの観点からも重要だと考えています」

 産業が未来永劫繁栄するためには優れた人材の確保が必要。天真堂は自社だけでなく業界全体の未来を見据えている。            

天真堂

CSR活動の一環として、企業訪問の受け入れを始めた

 

 

会社概要

設立 1986年12月2日

資本金 1億6,960万円

所在地 東京都江東区

従業員数 150人

事業内容 薬用化粧品・機能性表示食品のOEM製造

https://www.tenshindo.ne.jp/

 

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