経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

クールビズの「やってはいけない」

西岡慎也氏

「仕事ではファッションが大事」と言えば、大事なのは中身だと反論されるかもしれない。だが、「仕事では印象(インプレッション)が大事」と言い換えれば、おそらく異論は少ないだろう。「ファッションとは、その人の内面、在り方を表すもの」と考えれば、そのプライオリティは高まるはずだ。本シリーズでは、20年間で2万人以上のファッションをコーディネートしてきた、ファッションスタイリストジャパン(FSJ)の西岡慎也氏が、ファッションとの向き合い方、具体的なテクニックなどを、ビジネスパーソンに向けて伝授する。

半袖シャツにジャケットはNG

  気候がだんだん暑くなってきたので、そろそろクールビズの準備を始めた方もいらっしゃるでしょう。今回は、クールビズで最低限これだけは守ってほしいということをいくつかご説明します。

 まず、クールビズでネクタイを外すと、カッターシャツはどうしても襟が浮いてしまいます。襟が浮くとだらしなく見えてしまうので、ボタンダウンのシャツを着て、襟を押さえるとしっかりとして見えます。

 襟の高さは台が少し高めのものにしましょう。台襟の高さで「男らしさ」や「強さ」を印象付けることができます。ラガーマンが襟を立てるのは、強さやエネルギッシュさを見せるためでもあるのです。襟が低いとどうしても可愛く見えてしまうものです。「ガンダム」や「マジンガーZ」を思い浮かべてみてください。もし、ガンダムがなで肩だったら、強そうに見えませんよね。

 ポロシャツを着る方もいらっしゃると思いますが、個人的な見解を言わせてもらうと、ポロシャツはやはりカジュアルであって、ビジネス向きではではありません。昔、省エネスーツというとんでもないものがありましたが、役所が推奨したからと言ってやって良いことと悪いことはしっかりと判断しましょう。

 また、一番やってはいけないのは半袖シャツの上からジャケットを着ること。本当にだらしなく見えますし、もともとシャツを着るのはジャケットが皮脂や汗で痛むのを防止するためなのに、半袖シャツはあり得ません。これは特に女性からも評判が悪いファッションなので、気を付けたほうが良いでしょう。半袖よりも長袖をまくったほうがバランスが取れた見栄えになります。

ジャケットの畳み方にも意識が表れる

 体質的に汗掻きの方は特に、夏場にジャケットを着るのが苦痛だと思います。商談の現場ではエアコンが効いているので耐えられるかもしれませんが、移動中などはどうしても脱ぎたくなってしまうものです。ただ、そんな時もジャケットを指先で引っかけて肩にかけるような持ち方はだらしないのでお勧めできません。

 ジャケットを脱いで持つときは、折り方にコツがあります。表側を外に出すと痛んだり汚れたりするので、まずジャケットを裏返しにし、2つ折りにし、それから縦に折って持ちます。

西岡慎也第9回1 西岡慎也第9回2 西岡慎也第9回3

 こうすれば見た目にもキレイですし、裏側が汚れる分にはあまり気にすることはありません。表側を晒していると、どうしても服を適当に扱っているイメージがついてしまいます。逆に裏返しにして畳んでいると、われわれのような専門家から見ても「とても服を大事にしている人だ」と良い印象を持たれます。

 これは、飲食店などでハンガーがない場合などにも使えます。実際に服を守るということに加え、1つの所作として、美しく見えるという効果もあるのです。

西岡慎也のワンポイントアドバイス

西岡慎也 クールビズの季節、汗かきの人は特にハンカチを持ち歩いてください。その際、ポケットから少し出して柄を見せる人もいますが、極力避けたほうが良いでしょう。ハンカチを入れる場所はジャケットの内ポケット。そして、シャツのポケットにボールペンを刺したりすると形が崩れてしまいます。ちなみに、私は普段からポケットのないシャツを着用しています。

 (にしおか・しんや)1979年生まれ。茨城県土浦市出身。21歳で米輸入会社ワイルドウエストジャパンに就職し、約4千人のファンを獲得。2001年、セレクトショップ「WITH PREASURE」を独立開業。従来のアパレルの販売方法ではなく、コンサルティングを中心としたコーディネートの手法を確立する。10年にファッションスタイリストジャパンを設立し、多くの著名人、エグゼクティブの顧客を獲得し、現在に至る。

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