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教育機関、企業、医療・介護向けに『7つの習慣』研修を展開--鈴木甲子雄 FCEエデュケーション社長

ベストセラービジネス書『7つの習慣®』をベースにした、子どもから大人までが使える人間力向上プログラムを、教育機関、一般企業、医療、介護向け研修として展開。自分の人生を自分自身の力で切り拓けるように、日々の仕事で役立つ置換力あるものに、と可能性の引き出しづくりに邁進する。

鈴木甲子雄・FCEエデュケーション社長

鈴木甲子雄・FCEエデュケーション社長

『7つの習慣』をベースにした研修

  全世界で3千万部、日本でも180万部売れたビジネス書『7つの習慣®』(スティーブン・R・コヴィー著)をベースに、日本の子ども向けに開発された『7つの習慣J』という授業コンテンツを、全国の学校、学習塾に展開。現在、年間1万9千人、延べ8万2千人の子どもたちがこの授業を受けている。

また、傘下に5つの子会社があり、「FCEトレーニング・カンパニー」では、管理職・リーダー向け「7つの習慣研修」をはじめとする中小企業向け研修を年間600回実施しており、年間延べ1万人以上の受講者から平均97%の満足度を獲得。2012年8月からは、「FCEメディカル&ケア」にて医療・介護事業所向け研修「7つの習慣Medical」「7つの習慣Care」の展開を開始。さらに「日本アンガーマネジメント協会第一支部」では、企業・学校・看護・介護向けアンガーマネジメント(イライラ、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育)研修などを行っている。

「前職で店舗スタッフ、チェーンマネジメントのコンサルティングをしていたとき、どうすれば店長やアルバイトの学生たちにやる気を出させるかに頭を悩ませていました。そんなある日、『7つの習慣』と出会い、これを生かせばいいのではと思いました。その後、ある公立小学校の先生が授業に『7つの習慣』を採り入れていることも知りました。そこでフランクリン・コヴィー・ジャパン社とライセンス契約を結び、起業したのが04年です」

『7つの習慣』で道徳や人間教育を補う

鈴木甲子雄社長は振り返る。店長やアルバイト学生に研修する上での苦労と、今の日本の学校教育では行われていない道徳や人間教育の部分を補うものが、この「7つの習慣」にはあると感じての起業だった。

私立学校や専門学校、学習塾などからはほかとの差別化になるため受け入れられ、その実績を元に企業向けや医療・介護事業所などの研修にも幅を広げてきている。

「大切なのは置換力。仕事の現場で使える内容でなければ意味がありません。そのため子ども向けプログラムで培ってきた分かりやすさ、習慣化させるプログラムを特長にしています。介護スタッフや看護師の方々は人間関係の悩みなどから派生する離職問題が多い。当社が課題解決に役立つと評価をいただいているのは、グループ内で実際に介護施設を運営していることもあります」

企業向けプログラムが柱に育って行けば、子ども向けをより安価にし、さらに多くの教育現場に広めたいと言う鈴木社長だ。

 

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