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ものづくりへの原点回帰が評価され過去最高益を更新――石川忠彦(天昇電気工業 株式会社代表取締役社長)

天昇電気工業 株式会社 代表取締役社長 石川忠彦氏

1936(昭和11)年に創業した天昇電気工業は老舗のプラスチック成型品メーカー。景気変動の影響により苦しい時代もあったが2017年3月期決算では過去最高益を達成、9年ぶりの復配を果たした。復活を支えたのは高い技術力である。ものづくりへの原点回帰でさらなる発展を目指している。

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天昇電気工業 株式会社代表取締役社長 石川 忠彦(いしかわ・ただひこ)

石川忠彦氏が語る天昇電気工業の成功の秘訣

 自動車や家電製品をはじめとして、自宅やオフィスなどにはさまざまなプラスチック製品があるが、それらを世に送り出してきたプラスチック成形品メーカーのパイオニアが天昇電気工業である。原料である合成樹脂をいろいろな形に変える技術力では他の追随を許さない。古くは、木製だったラジオのキャビネットをプラスチックに変えたのが同社であり、その技術力と豊かな発想で次々と新しい分野に用途を広げてきた。

 現在では自動車関連部品、家電、OA機器などが主力となっており、そのほかにロングセラーのオリジナル商品がある。

 2013年6月に三井物産を経て社長に就任した石川忠彦氏は「日本の基幹産業である自動車業界向けにティア1、ティア2の立場でお取引ができる上に、電機業界など有力企業との親密な関係を築けているのが強みです。ポーランドでは、フォルクスワーゲンのティア1企業と合弁会社を設立し、ここを起点に東欧の日系企業との取引が始まりました。またメキシコの現地法人でもテレビの世界トップクラスの企業との取引が開始され、さらに米国の家具、玩具、電気メーカーが取引先になりました。米国では製造拠点を中国からメキシコにシフトする動きが加速しており、その流れに乗れればさらに取引先が増えると思います」と語る。

 オリジナル製品では、あらゆるものを収納できるプラスチックコンテナや局地的豪雨などによる洪水、冠水を防止する雨水貯留槽、それに医療機関向けの専用廃棄物容器ミッペールなどがある。根強い需要があるミッペールは、同社の大株主であるプラスチック物流機器の日本トップメーカーである三甲と提携してさらなる販売拡大を狙っている。

 プラスチック成形品は、開発の前段階から顧客と共同で企画やデザインを練ってそれから製品設計、金型設計、製造、成形、塗装、印刷、検査、納品と2次加工を含めて長い工程がある。

 「技術力で全幅の信頼を得ていることが当社の強みですが、自動車関連は品質、納期が厳しく1日数回のデリバリーが必須です。ここで当社の製造力は大きく磨かれました」

 業績の回復基調と共に人材採用も順調だ。「会社は人が命です。お陰様で新卒、中途ともに全職種で優秀な人を採用できるようになりました。また、離れた工場間の異動も積極的に行うようになって社内に躍動感が出てきました」

 技術力に磨きをかけてさらなる業績の向上を目指していく。

 

天昇電気工業株式会社

  • 設立/1936年5月
  • 資本金/12億800万円
  • 従業員数/約550人(国内)
  • 事業内容/プラスチック成形加工品製造、各種金型設計・生産販売
  • 所在地/東京都町田市
  • 会社ホームページ/https://www.tensho-plastic.co.jp/

 
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