成果報酬型広告の運用の際に、「ハニカム」「Robee」という自社開発の解析・マーケティングツールを使うことでユーザーの行動を可視化。ユーザーに合った情報を届けることで、その後も継続してそのサービスを利用したり消費したりする「質の高いユーザー」を集客するマーケティングを提供しているMacbee Planet。独自のデジタルマーケティングで顧客から信頼されるためにコンバージョンの数ではなく質にこだわる姿勢を貫き、顧客企業の売り上げアップに貢献している。(『経済界』2020年4月号より転載) 

小嶋雄介氏

Macbee Planet代表取締役 小嶋雄介(こじま・ゆうすけ)

 

消費行動を解析して最適な広告をプランニング

 Macbee Planetは美容業界と金融業界を中心に継続収益モデルのマーケティングを支援してきたベンチャー企業。強みはユーザーの消費行動を解析し、その行動パターンに合った広告プランニングを提供できることにある。

 「当社のデータ解析ツール『ハニカム』を活用することで、例えばユーザーがある化粧品の購入サイトにたどり着く際の検索ワード、その前に見ていたサイト、どんな悩みがあるのか、何時にアクセスし、どれくらい滞在しているか、といったデータを解析できます。また、顧客の持つ契約額、リピート率、契約理由といったデータとハニカムが解析したデータを紐づけることで、継続的に利用する可能性のある質の高いユーザーに、最適な広告を提案しやすくなるのです」と語る小嶋雄介代表。

 さらにWeb接客ツール「Robee」を使うことで、ユーザー一人一人の購入意欲を引き出し、販売額を増やすことができるという。

 「例えば、同じアンチエイジング化粧品を求めるユーザーでも、検索ワードによって気になる点が異なることがあります。『Robee』では検索ワードに応じて最適なランディングページを表示させることができるので、価格、信頼感、年代、効果の高さなど、ユーザーの検索ワードから分かる関心に応じて、オンライン上で接客できるイメージです」

 2019年、同社はデロイト トウシュ トーマツ リミテッドが実施している「日本テクノロジー Fast 50」で4位になった。これはテクノロジー、メディア、通信業界を対象に、過去3年間の収益(売上高)成長率の上位50社をランキングしたもの。Macbee Planetは設立4年で551.12%の高い成長率を達成した。

小嶋代表

「今後は海外進出も視野に入れつつ、今年は足元を固める」と語る小嶋代表

 

 リーディングカンパニーとして、社会のトレンドやニーズを踏まえたデジタルマーケティングのアップデートに努める小嶋代表が今後力を入れていきたいと考えているのがサブスクリプションビジネスの市場だ。

 「一定期間内に定額でモノを購入したりサービスを利用できるサブスクリプションサービスは、今後も成長が予測されています。消費者の価値観が変化したことによって、マーケティングの重要指標も変化しました。従来は新規の購買売上を伸ばすことが重視されていましたが、サブスクリプションではLTV(顧客生涯価値)を最大化することが求められます。われわれが推奨してきたユーザーの質にこだわったマーケティングが、まさにサブスクリプション市場とマッチすると考えています」

AIを活用した解約防止のチャットボット機能も追加

 昨年は「Robee」に、サブスクリプションの解約防止チャットボット機能を追加した。ユーザーの解約理由を分析し、解約意思のあるユーザーにチャットボットで対応するシステムだ。さらに会話内容によって表示速度を変化させることができ、人間と会話をしているような状態に近付け、チャット上でより自然な会話を実現することができる。

 解約理由である不満点などをチャットボットで解決することがベストだが、場合によっては電話での解決を提案したり、他のユーザーの解約しない理由を読んでもらい考え直してもらう、といったことも可能だ。さらに解約理由のデータを収集することで、顧客満足度向上のコンサルティングに生かすこともできる。

 「解約防止のために、解約ボタンになかなかたどり着かない仕組みを作るというわけではありません。最短3クリックで解約できますが、チャットボットを導入したお客さまの解約防止率は約11%と高い結果が出ています。解約はユーザーの理解不足や勘違いで行われるケースもあり、チャットボットがそこを解決することもできます。また、解約のタイミングにはその企業やサービスの問題が凝縮されており、改善へのヒントが得られるのです」

 デジタルマーケティングの世界に常に新しい風を吹き込んできたMacbee Planet。今後は海外拠点の設置を視野に入れながらも、今年は足元をしっかり固めていきたいという小嶋代表。

 「『想像を超える感動』に満ちた『未来』を創造するアジアNo.1のテクノロジーマーケティング企業を目指して、これからもまい進していきます」

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会社概要
設立 2015年8月
資本金 880万円
売上高 46億8,500万円
所在地 東京都渋谷区
従業員数 70人
事業内容 マーケティングテクノロジー事業、アナリティクスコンサルティング事業
https://macbee-planet.com/
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