住宅ローンと最新のテクノロジーを掛け合わせた住宅ローンテックのベンチャー企業として2016年5月に誕生したiYell(いえーる)。エンドユーザーから金融機関、不動産会社まで広く活用できる住宅ローンのプラットフォームとして急成長している。
人生で1度か2度の住宅購入は、不動産会社選びから住宅ローンの組み方まで、何がいいのかは分からず、後々クレームが発生することがある。このような課題を解決するために設立されたのがiYellである。
同社の「iYell住宅ローンプラットフォーム」は消費者、不動産事業者、金融機関に付加価値の高いサービスを提供する。ユーザー向けには最適な住宅ローンを無料で紹介する「住宅ローンの窓口」を開設。不動産事業者向けには煩雑なローン業務を自動化するスマホアプリ「ダンドリ」で業務効率化とコスト削減が実現し成約率アップに貢献。金融機関向けには住宅ローン専用のOCRテクノロジー、審査システム、チャットボットなどを提供、業務効率化と同時に営業支援の効果も大きい。
窪田光洋社長は「住宅ローンの延滞をどうしたらなくせるのかという想いが創業の原点です。月間100万PVを超える日本最大級の住宅ローンメディアで多彩な情報を提供、チャットボットでさまざまな相談ができるので最適な住宅、ローン選びができます」と語る。
今、最も注力しているのは不動産会社向けの業務効率化支援である。
「当社のアプリを使えば24時間、全国のお客さまとチャットボットでユーザー、不動産会社間でさまざまな相談ができます。すでに大手の住宅フランチャイザー2社と組み、傘下の180社と契約しています」
創業2年で各種のサービスが順調に伸び従業員は74人にまで増え、今年は50人を採用する予定だ。
「規模の拡大ではなく『日本一働いて良かったと思える会社』にすることが目標です。採用の基準は能力ではなく、『いい人』です。例えば家族を大事にする、仲間を尊重するなどの価値観が同じであることを大切にしています。そして社員ファースト。お客さま第一で社員が疲弊すると結局はお客さまに迷惑がかかります。だから社員が第一なのです」
これまで退職者はゼロで、本人が希望しない人事異動もない。
「自分の仕事は社員と面談すること。社員を大事にすることにフルコミットしています。本人の意思、キャリアプランを尊重して、その夢の実現を全力で応援します」と語る。
[会社概要] 設立/2016年5月 資本金/3億6,583万900円(資本準備金含む)
売上高 2億7,000万円
所在地/東京都渋谷区
従業員数/74人 事
業内容/不動産、住宅ローン関連のウェブサービスの提供
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