経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

テレワークのストレス解消と腰痛改善にフォームローラーを推奨する理由

プロマーケッター山本康博の勝手に商品鑑定(第29回)

テレワークの継続を望む声がある一方、慣れない環境での仕事でストレスが溜まり、腰痛を発症する人も増えています。今回は腰痛改善に筆者が使用しているフォームローラーについて説明します。

テレワークとストレス、腰痛の関係

テレワーク継続希望者が増加

 新型コロナ禍のため、テレワークなどで外出機会が減っている人も多いと思います。コロナ禍以前の東京都のテレワーク比率は15%前後でしたが、今年5月末の緊急事態宣言解除後も、20.4%と5人に1人がテレワークを継続している状況です。

 人材系シンクタンクのパーソルが、5月末から6月はじめにかけて全国の正社員2万人に実施した調査結果では、テレワーク率は25.7%となりました。4月中旬調査より2.2%低下しているものの依然として高い水準であることが判明しました。

 また、テレワークを経験した人が、そのまま継続したいと考える傾向は強まっています。すでにテレワークを実施中の正社員のうち「継続を希望」と回答した人の比率は69.4%に達し、4月時点より16.2ポイントも上昇しました。特に継続希望者は若年層や女性の間で高く、20代女性の継続希望率は79.3%にも上りました。

 テレワーク志向の高まりは、東京都への人口集中にも影響を及ぼしているようです。

 国立社会保障・人口問題研究所では、東京都の人口減少は5年後に始まると予測していましたが、すでに現時点で1千459人減少しているという調査結果が出ています。

 会社に行かなくてよくなれば、家賃が安く、空気も綺麗な環境の良い場所に引っ越したいと考える人が多くなったのでしょう。もともと、東京オリンピック開催に向けて政府が発足させた「テレワーク・デイズ2020」が、在宅勤務を推奨していたことも貢献しているのかもしれません。

精神的ストレスが腰痛を生み出す

 さて、テレワークが常態化しつつある今、問題となっているのが在宅勤務によるストレスの増加です。

 慣れないテレワークで椅子に座る時間が長くなったり、家族と同じ場所で仕事をするという経験したことのない環境にいたりすることが新たなストレスとなっているようです。 

 特に多くの人々にとって、深刻なのが腰痛です。テレビ出演でも活躍されている内科医の秋津壽男氏の著書『放っておくとこわい症状大全』によると、腰痛は心の叫びだといいます。過度な精神的なストレスを原因として自律神経や内分泌系が異常をきたすと、腰痛を始め、体の様々な箇所が痛み出すケースがあるそうです。

フォームローラーの特長と使い方

フォームローラーと通常のマッサージ器の違い

 そんな時に、手軽に活用できるマシンが、筆者も愛用するフォームローラーと呼ばれる、丸い筒状の振動マシンです。こちらのマシンは、アマゾンなどの通販でもヒットの兆候を見せています。

フォームローラー
筆者が愛用するフォームローラー

 フォームローラーが通常のマッサージ器と違うのは、筒状になっているためコロコロと転がしながら気持ちの良い部分に使いながら移動することができる点。また、面積が広く体部分に密着する部分が多いので、ピンポイントではなく、面で振動してくれるところです。

 フォームローラーは、アマゾンでもカテゴリーとして独立しており、数多くの商品が販売されています。TV番組などでもともとの火付け役となったのは、電極を体に張り付けて筋肉を作るというMTG(エムティージー)社の「シックスパッッドパワーローラーエAM-AK03S」でした。

フォームローラー
(筆者撮影;中央のボタンで振動速度調整)

フォームローラーのプラス面とマイナス面     

 太さは、10センチ、長さは32センチとちょうどよい大きさで、肩や腰、坐骨神経、ふくらはぎなどに乗せたり、下に置いて数分間ブルブル振動させるだけで血行が良くなった気分になります。

 個人的な感想ですが、なによりも頭がすっきりとすることから、ストレスを解消でき、体も軽くなった感じがします。好みに応じて、1分間に1千500回から3千回の間で振動調整が可能となっています。

 一方、数か月使ってマイナス面として感じたのが、振動で体をほぐすのでどうしても床に振動が伝わってしまう点です。そのため、私の場合はヨガ用のマットを敷いてその上で使うか、ソファーに寝転がって振動を吸収させるようにして使っています。フローリング上で使うと、近所からクレームが来そうなレベルの音がするので注意が必要です。

筆者が推薦するフォームローラーは

 現在は、様々なメーカーがいろいろな形のフォームローラーを販売しているため、好みに合った商品を選ぶことができます。

 筆者は、先駆者であるシックスパッド社の1年保証品を使っていますが、一回充電すれば数時間電池が持つのが良いですし、マシンのクッションも適度な柔らかさで心地良いと感じます。

 また、ついつい気持ち良くて長い時間使いそうになっても、タイマーを15分で切れるようにセットすれば、眠ってしまっても安心です。

 最後に、筆者が使用しているフォームローラーの特長と使用法を紹介します。

■エムティージー シックスパッド パワーローラーエス【メーカー純正品 [1年保証]】 AM-AK03S ブラック

https://www.amazon.co.jp/dp/B07NPRNP32/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_ICwyFbDB42R26

【特長】

●最大 3000回/分の振動機能と凹凸のある表面構造で、筋肉に心地よくアプローチ。

●気になる部位に押し当て、前後左右に動かすことにより、ストレッチをサポート。

●お好みで選べる、4種類のモード設定。

●手軽に持ち運べるコンパクトサイズ。

●軽量&充電式だから、外出先などいつでもどこでも使用可能。

●身体に触れる部分には、硬すぎず、柔らかすぎない素材を採用。快適なストレッチをサポートします。

●表面に凹凸を設けることにより、身体にしっかりフィット。

【使用方法】

背中や肩、腕、脚、足裏など、全身の気になる部位に押し当て、転がすように動作。

表面の凹凸と振動により、筋肉を伸ばしたり緩めたり、充実のストレッチを実現します。

【メーカーキャッチ】

SIXPADブランドから、フィットネスのためのシリーズ。EMSトレーニングだけでなく、筋肉トレーニングやストレッチ、そしてボディケアに至るまで。健やかで快適な身体づくりを追求するために、フィットネスのためのシリーズが誕生しました。あなたのトレーニング意識をさらなる高みに導く、機能性とデザイン性を兼ね備えたツールの数々。スタイリッシュな「SIXPAD」ならではの世界観を受け継いだトレーニングツールが、より充実したトレーニングライフをサポートします。

■最大3000回/分の振動機能を搭載。表面の凸凹がストレッチをサポートし、筋肉に心地よくアプローチ。気になる部位に押し当て、前後左右に動かすことにより、ストレッチをサポート。お好みで選べる4種類のモード設定。手軽に持ち運べるコンパクトサイズ。SIXPADブランドから、フィットネスのためのシリーズ。EMSトレーニングだけでなく、筋肉トレーニングやストレッチ、そしてボディケアに至るまで。健やかで快適な身体づくりを追求するために、フィットネスのためのシリーズが誕生しました。あなたのトレーニング意識をさらなる高みに導く、機能性とデザイン性を兼ね備えたツールの数々。スタイリッシュな「SIXPAD」ならではの世界観を受け継いだトレーニングツールが、より充実したトレーニングライフをサポートします。

■製品スペック

サイズ、重量    約 長さ 315mm × 直径 85mm、約840g

使用限界重量    120kg

材質    EVA、ABS樹脂

付属品  ACアダプター、取扱説明書(保証書付)

推奨使用環境温度        10~40℃

電源    リチウムイオン充電池内蔵(DC7.4V 2,200mAh)

定格消費電力    10W

充電時間        約3時間

タイマー        15分

動作可能時間    最長:約6時間(弱モードの場合)

最短:約2時間(強モードの場合)

振動回数        弱:1500回 / min(±300回)

中:2500回 / min(±300回)

強1:3000回 / min(±300回)

強2:1500~3000回 / min(±300回)

定格入力        AC100~240V 50 / 60Hz 0.5A

定格出力        DC9V / 1A 9W

※本品の仕様・外観は予告なく変更する場合があります。

※本記事は、筆者が体感した感想を率直に記載したもので、医薬機器の効能を勧めたり、商品を推奨したり、補償したりするものではありません。純粋に使用感想を記述したものです。

(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)

※本連載の過去記事はこちらから

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●山本康博(やまもと・やすひろ):

ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役、ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは50本以上制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、マーケティング実績30年以上。現在では大手企業の新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、“Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。